アニメニュース
《AnimeJapan2018》が開催されました!
2018年04月04日
日本最大級のアニメイベント《AnimeJapan2018》が、3月22日(木)~25日(日)の日程で、江東区の東京ビッグサイトで開催されました。
22、23日はビジネスデイ。24、25日はメインとなるパブリックデイとして展開しました。
「アニメのすべてが、ここにある」をキャッチフレーズに、2014年からスタートした《AnimeJapan》は今年で5回目の開催。
AnimeJapan実行委員会の発表では、4日間の総来場者数は過去最多の152,331人(前回比105%)が来場しました。
メインエリアには、大小合わせて162のブースが出展。昨年に続き、家族で楽しめるファミリーアニメフェスタも併設されました。それぞれのブースが目的にあわせて趣向をこらし、大型モニターでの作品の紹介や、声優や歌手などによるミニステージ、作品関連資料の展示や体験コーナー、イベント限定グッズの販売などで大変な賑わいとなりました。
〇練馬区に縁のあるアニメ関連企業や作品などの出展
■東映アニメーション
練馬区にスタジオを持つ〈東映アニメーションブース〉では、TVアニメ化50周年を迎え、4月から新シリーズの放送もスタートする「ゲゲゲの鬼太郎」や、今年12月の劇場公開が発表された映画『ドラゴンボール超(仮)』が、大きく取り上げられていました。
「メガロボクス」
〈バンダイナムコグループブース〉と〈トムス・エンタテインメントブース〉では、4月からスタートするTVアニメ「メガロボクス」を紹介。「メガロボクス」は、練馬区名誉区民でもある漫画家・ちばてつやさんと、かつて練馬区で活動されていた故・高森朝雄(梶原一騎)さんによる不朽の名作漫画「あしたのジョー」を原案とした作品。今年が「あしたのジョー」連載50周年を迎えるのを記念して企画されました。
〈バンダイナムコグループブース〉では大型モニターを使ったPVを上映。アニメーション制作を担当する〈トムス・エンタテインメントブース〉にも、作品紹介コーナーが設置されていました。
参考記事 ※『メガロボクス』プレミア試写会&トークショー レポート
■「どろろ」
〈ツインエンジンブース〉では、先ごろ制作が発表された、手塚治虫先生原作のTVアニメ「どろろ」のティザービジュアルが紹介されていました。アニメーション制作は、MAPPAと手塚プロダクションが共同で務めるということです。
■「火ノ丸相撲」
〈ADKグローバルコンテンツグループブース〉では、本年10月より放送予定の「火ノ丸相撲」から、ティザービジュアルが紹介されました。
総監督は宇田鋼之助さん。宇田さんは、「ONE PIECE」(99~06までのシリーズディレクター)や『虹色ほたる~永遠の夏休み~』(12・監督)などの東映アニメーション作品を手がけられたほか、練馬区PRアニメ「タイムカプセル+」の監督や、アニメコンペティション練馬の審査員を務めるなど、練馬区に縁のある監督です。
参考記事 ※練馬区の新PRアニメ『タイムカプセル+』公開開始!宇田鋼之介監督インタビュー
監督を務めるのは、山本靖貴さん。山本監督が手がけたTVアニメ「実は私は」(15)には、練馬区が舞台のモデルとして登場することから、当サイトではインタビューを行っています。
参考記事 ※練馬区が舞台に!? TVアニメ『実は私は』山本靖貴監督インタビュー
アニメーション制作はGONZOが担当します。
■『劇用版シティーハンター(仮題)』
アニプレックスのブースには、3月19日に制作が発表されたばかりの『劇場版シティーハンター(仮題)』のコーナーを設置。原作者・北条司先生のコメントも紹介されていました。これまでサンライズがアニメーション制作を担当します。
3月18日には、TVアニメ放送30周年を記念したトークイベントが、練馬区のCoconeriで開催されました。(イベントの様子は、後日掲載します)
AnimeJapanでは多彩なステージも大きな魅力。メインエリアに設置されたステージやブースでは、トークイベントやライブなどが多数行われました。
〇24日
■「フルメタル・パニック! Invisible Victory」ブリーフィングステージ(GREENステージ)
4月より放送がスタートする「フルメタル・パニック! Invisible Victory(I.V.)」。
人気ライトノベルシリーズ「フルメタル・パニック!(フルメタ)」を原作として、これまでにTVアニメ3作、OVAなどが制作されて来ました。
最新作となる「I.V.」のアニメーション制作を担当するのは、練馬区内にもスタジオを持つ、XEBECです。
「フルメタ」シリーズ最新作「I.V.」の放送を目前に控えたステージには、主人公・相良宗介役:関智一さん、千鳥かなめ役:ゆきのさつきさん、テレサ・テスタロッサ役:ゆかなさん、レナード・テスタロッサ役:浪川大輔さん、OP・EDテーマを担当する山田タマルさん、原作者で本作のシリーズ構成・脚本を担当した賀東招二さんが登場。司会は、常盤恭子役・木村郁絵さんと、プロデューサーの伊藤敦さんが務めました。
ステージでは、これまでのシリーズの振り返りや新シリーズについてのトークをはじめ、「I.V.」の最新映像を使ったOP主題歌のPVの公開などが行われました。
また、賀東さんによるアーム・スレイブ(AS 作中に登場する人型兵器)の解説もあり、「I.V.」のアーム・スレイブは3DCGで作られており、見どころの一つでもあるとのことでした。
さらに、宗介が搭乗するAS・アーバレストのプラモデルが、放送開始に合わせて発売さるることも発表されました。
「フルメタル・パニック! Invisible Victory」は、4月13日(金)より放送スタート。
詳細は、公式サイトをご覧下さい。
■NETFLIX アニメ祭!スペシャルステージ(REDステージ)
AnimeJapan初出展となるNETFLIXは、世界190ヵ国以上で1億1700万人を超える会員が利用する、世界最大級のオンラインストリーミングサービスです。
今回は、現在配信中のアニメ作品「B: The Beginning」、「A.I.C.O. Incarnation」、「ソードガイ The Animation」、そして当サイトでも数度にわたり取り上げている2016年公開の映画『この世界の片隅に』(片渕須直監督)を紹介する、《アニメ祭!スペシャルステージ》を開催。このステージの様子は、ネットでも生配信されました。
『この世界の片隅に』からは、主人公すず役の女優・のんさんが登場。
「この作品は、2016年に公開されてから、今でも上映が続いています。NETFLIXでも配信が始まりましたので、まだ観たことがない方も、ぜひ気軽に“ポチっ”として観ていただければなと思います。」
とメッセージを送りました。
「B: The Beginning」からは平田広明さんと梶裕貴さん、「A.I.C.O. Incarnation」からは白石晴香さんと小林裕介さん、「ソードガイ The Animation」からは上村祐翔さんと梅原裕一郎さんが登壇。
ベテランから新人まで多彩な声優陣の登場に会場も大いに盛り上がり、楽しいステージとなりました。
『この世界の片隅に』
「B: The Beginning」
「A.I.C.O. Incarnation」
「ソードガイ The Animation」
は、NETFLIXにて配信中。
詳細は公式サイトをご覧下さい。
〇25日
■『宇宙戦艦ヤマト2202』愛のトークショー2018(WHITEステージ)
不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』の最新作『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第五章 煉獄(れんごく)篇が、5月25日から全国35館で上映されます。この劇場公開にターゲットスコープをあわせ、「愛のプレゼン大会」と題したトークショーが行われました。
全七章が予定されている『宇宙戦艦ヤマト2202』は、2012年に発表された『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編。アニメーション制作を、練馬区にもスタジオを持つXEBECが担当しています。
ヤマトのテーマ曲が流れるなか、ステージには、審査を行う監督の羽原信義さんとシリーズ構成の福井晴敏さん、プレゼンテーターとして古代進役の小野大輔さん、島大介役の鈴村健一さん、キーマン役の神谷浩史さんが登場しました。最初のプレゼンテーマは、「艦長総選挙」。次期艦長には、自身の演じるキャラクターが適任であるとアピールするものです。審査員が共に1票を投じたのは、神谷さん。艦長には冷静さが必要であり、ヤマトで最も冷静なキーマンが適任と主張。さらに、島はワープのこと、古代は雪のことしか考えておらず、古代が艦長代理を務めたときにヤマトは危機に直面したと熱弁。「私を艦長にしろ、いいから」の台詞で会場を熱狂させるプレゼンでした。
次のテーマは、Blue-ray商品などの「オーダーが止まらない購入者特典」。この審査には、会場とライブ配信されていたニコニコ生放送の視聴者も参加。最高評価を獲得したのは、「抽選で、ささきいさおさんが家で歌ってくれる券」を提案した鈴村さんでした。この結果、大会優勝者は鈴村さんに決定。優勝賞品として、ヤマトとアンダーアーマーがコラボしたグッズの目録が授与されました。
このあと、今回のために特別編集された『宇宙戦艦ヤマト2202』のまとめ映像上映に続き、登壇者が一人ずつ挨拶。最後に小野さんは、「今回もヤマトには、さまざまなスタッフとキャストが乗り込み、素晴らしい作品に仕上げました。みなさんも一緒に乗り込み、楽しんでください」と述べたあと、「ヤマトの輝かしい未来に向けてターゲットスコープ、オープン!」とメッセージ。この台詞が引金となって最新PVが上映され、会場の熱気は最高潮に達しました。
■『僕のヒーローアカデミア』第3期放送直前スペシャルステージ(WHITEステージ)
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア(以下、ヒロアカ)』の放送が、2016年の第1期、2017年の第2期に続き、第3期も決定! そこで、放送を盛り上げるスペシャルステージが開催されました。
『ヒロアカ』は、堀越耕平さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)に連載中の超人気コミックが原作です。“個性”と呼ばれる超常能力を持つことが当たり前の世界を舞台に、緑谷出久がヒーロー育成の名門・雄英高校で奮闘する姿を描く物語で、美術監督を練馬区内にあるアトリエ・ムサの池田繁美さん、丸山由紀子さんが担当しています。
ステージに司会進行を務める飯田天哉役の石川界人さんをはじめ、緑谷出久役の山下大輝さん、爆豪勝己役の岡本信彦さん、麗日お茶子役の佐倉綾音さん、死柄木弔役の内山昂輝さん、トガヒミコ役の福圓美里さん、荼毘役の下野紘さんが登場すると、いきなり会場のボルテージは最高潮に達しました。
最初に第1期・2期の振り返りトークが展開されたあと、第3期のPVが上映されると、キャストのみなさんから「ヒーロー科メンバーとヴィラン連合のバトルがいよいよ本格化する」「世界観の広がりや新たな発見を楽しみに」など、それぞれの視点から見どころが紹介されました。続いて発表されたのが、劇場版の続報です。新ビジュアルとともに、タイトルが『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE -2人の英雄(ヒーロー)-』に決まり、公開日や公開に向けたファン参加企画の実施がお披露目されると、会場から大きな拍手が巻き起こりました。
最後に各キャストが「これからも応援してください」とメッセージ。そして、山下さんの「さらに向こうへ!」の呼びかけに、会場全体が「Plus Ultra!!」と大声で応えました。『ヒロアカ』第3期は、4月7日から毎週土曜17:30より読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットで放送。劇場版は8月3日から全国公開されます。
■クリエイションセミナー
『3DCGの現在とアニメの未来』について(プレゼンテーションステージ)
プレゼンテーションステージでは、場内の「Production Works Gallery」や「アニメのお仕事」コーナーに関わった方々を招き、クリエイションセミナーが開催されました。
そのひとつが、〈『3DCGの現在とアニメの未来』について〉と題したセミナーです。
3DCGを駆使し、人気キャラクターに新風を吹き込んだ『GODZILLA 惑星怪獣』で監督を務めた瀬下寛之さんと、同作の造形監督である片塰満則さん、CGキャラクターデザインを担当した森山佑樹さんというポリゴン・ピクチュアズの3名が登壇。同社の3DCG制作について、『GODZILLA 惑星怪獣』を題材に紹介しました。
キャラクターは、原案担当のコザキユースケさんが描いた絵をもとに、森山さんがデザイン。「ここでの特徴は、コスチュームを着ていない絵を最初にもらうことです」と、森山さん。これは、キャラクターの素体を理解し、3DCGで表現するときの整合性を取るため。この工程は、3DCGならではと言えるでしょう。ゴジラのモデリングでは、同社独自の取り組みとしてデジタルスカルプトと呼ばれる“バーチャル粘土”を使って3Dの土台をつくり、制作しています。ゴジラは造形に関する情報量が多いため、2Dで作成するよりスピーディで正確。片塰さんは、「整合性を保ちながらデザインするのに最適なのが3D。そこで我々は3Dモデルですべてを考えて取り組んでいます」と語りました。次回作の『GODZILLA 決戦機動増殖都市』でも、「こうした取り組みをベースに制作を進めています」と瀬下さん。劇場では想像を超えるストーリー展開を楽しむと同時に、制作の裏側にも思いを馳せてほしいと述べ、セミナーを締めくくりました。
このほか、東宝の林原祥一さんと読売テレビの諏訪道彦さんが〈劇場版『名探偵コナン』の宣伝について〉、サンライズの谷口理さんと井上喜一郎さんが〈『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のつくり方〉、草野剛デザイン事務所の草野剛さんとBALCOLONY.の染谷洋平さんが〈グラフィックデザイナーが広げるアニメの世界〉をテーマに講演しました。
連日、たくさんの観客を楽しませてくれた『AnimeJapan2018』は無事に閉幕。
そして、『AnimeJapan2019』が2019年3月21日(木)~24日(日)の日程で開催されることがアナウンスされました。
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