アニメニュース
ちばてつや先生も来場!連載開始50周年記念《あしたのジョー展》開催中!
2018年04月28日
練馬区の名誉区民でもある漫画家・ちばてつや先生が作画を、かつて練馬区で活動されていた故・高森朝雄(梶原一騎)先生が原作を担った不朽の名作マンガ『あしたのジョー』。
この『あしたのジョー』連載開始50周年を記念した展覧会が、墨田区の東京ソラマチにて5月6日(日)まで開催中です。
4月27日(金)に行われた内覧会には、ちばてつや先生も来場。共同インタビューも行われました。
『あしたのジョー』50周年を迎えて
――50年も経ったの?という感じです。ラストシーンが決まらなくて苦しんだ事を思いだします。仕事場は当時と同じですし、周囲の環境もあまり変わらないので、2,3年前のような気もします。
展覧会をご覧になっての感想
――こんなに大きな規模で驚いています。
梶原さんの原稿や、アニメーションのセル画の中には、私が初めて見るものもありました。
もう一度見たいなと思います。
また、子どもの頃、この近くの学校に通っていたので、ふるさとに帰ってきたような気持になれました。
梶原さんも喜んでいると思います。
ご自身で選んだ原画について
――どの原画も懐かしいですね。
僕は、終戦後に満州から引き揚げてきたのですが、その時の体験をジョーや登場人物に投影していたことを、原稿を見ながら思いだしました。
『あしたのジョー』を、どのような作品と捉えているか
――当時は「巨人の星」などのスポ根(スポーツ根性の略)作品で梶原さんが活躍されていましたが、僕は『あしたのジョー』をスポ根とは思っていませんでした。
梶原さんからは、「『あしたのジョー』は文学だ」と聞いたことがあります。その梶原さんの想いが僕にも乗り移って、人の生き様を描かせたのだと思います。
好きなキャラクターは?
――選ぶのは難しいですね。
描いて楽しかったのは、子どもたちです。西は親しみを持てるキャラクターで、減量中にうどんを食べちゃうところなんかは「僕もこうしちゃうよなぁ」と思っていて、彼に自分を重ねながら描いていたように思います。
この後、『あしたのジョー』を原案とした新作アニメ『メガロボクス』(4月より放送中)で主人公・ジャンクドッグを演じる細谷佳正さんと、ライバル・勇利役の安元洋貴さんも登場。
お2人が観た《あしたのジョー展》の感想や、『メガロボクス』についてのトークも行われました。
会場には、1970年にTVアニメ『あしたのジョー』を世に送り出したひとりである、丸山正雄プロデューサーも来場。ちば先生と歓談する姿も見られました。
※丸山正雄プロデューサーについては、当サイト〈練馬にいた!アニメの巨人たち〉第9~11回で取り上げています
TVアニメ『あしたのジョー』コーナー
こちらではTVアニメ『あしたのジョー2』で使用された、現存する貴重な制作資料などが展示されています。
出﨑統監督の演出手法である「ハーモニー」を解説する素材の数々にも注目です。
※出﨑統監督については、当サイト〈練馬にいた!アニメの巨人たち〉第5~8回で取り上げています
TVアニメ『メガロボクス』コーナー
現在放送中のTVアニメ『メガロボクス』を紹介するコーナーでは、森山洋監督が手がけたコンセプトデザインをはじめとした制作資料も紹介されています。
※当サイトでは、『メガロボクス』プレミア試写会&トークショーの様子も紹介しています。
連載開始50周年記念《あしたのジョー展》は、東京ソラマチ®5F スペース634にて、5月6日(日)まで開催中です。
©高森朝雄・ちばてつや/講談社
©高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト
※『あしたのジョー』、ちばてつや先生については、当サイトでも数度にわたり取り上げています。
■2014/07/04「あしたのジョー、の時代展」開催記念 ちばてつや先生特別インタビュー!
連載開始50周年記念《あしたのジョー展》
会期:2018年4月28日(土)~5月6日(日) 会期中無休
開場時間:10:00~18:00(入場は閉場時間の30分前まで)
会場:東京ソラマチ®5F スペース634
(東京都墨田区押上1−1−2 東京スカイツリータウン・ソラマチ)
チケット料金:一般・大学生¥1,200、高校・中学生¥800 ※小学生以下無料
展覧会公式サイト
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