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練馬ほっと・キャスト 特別企画 練馬にいた! アニメの巨人たち

練馬区ゆかりのアニメクリエイターと、その作品の魅力を探る「練馬にいたアニメの巨人たち」。
アニメ研究家の氷川竜介さんとアニメ史研究家の原口正宏さんが、そのクリエイターの魅力についてたっぷり語ります。

  • アニメ研究家 氷川竜介さん
  • アニメ史研究家 原口正宏さん

第9回 丸山 正雄さん(プロデューサー)その1

今回からご紹介するのは、プロデューサーの丸山正雄さん。
1965年に練馬区富士見台の虫プロダクションに入社した丸山さんは、1970年にTVアニメ「あしたのジョー」を世に送り出したひとり。1972年には仲間と共にマッド・ハウス(現:マッドハウス)を設立。以降、数々の作品に参加されており、日本アニメの創成期から活躍されている、アニメ業界のレジェンドといえる存在です。
今回は練馬区ともゆかりの深い丸山さんの関わった作品を紹介しながら、その魅力を語り尽くします。
※今回の収録は、「練馬アニメカーニバル2017」のプログラムの1つとして、トークライブ形式で行われました。

丸山 正雄(まるやま まさお)プロデューサー プロフィール

プロデューサー。日本のアニメ業界の黎明期から活躍している。1965年に虫プロダクション(旧)に入社。1970年にはTVアニメ「あしたのジョー」を世に送り出した。1972年にマッドハウスを設立。数々のTVアニメやOVAを手がけた。劇場映画では、今敏監督の全作品『PERFECT BLUE』(97)、『千年女優』(02)、『東京ゴッドファーザーズ』(03)、『パプリカ』(06)を企画・プロデュース。2006年には細田守監督の『時をかける少女』をプロデュースし、次作『サマーウォーズ』も担当する。片渕須直監督作品『マイマイ新子と千年の魔法』、『この世界の片隅に』にも、企画として立ち上げから携わった。現在はMAPPA代表取締役会長、スタジオM2代表取締役社長を務める。最新作は池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」シリーズをTVアニメ化した「鬼平」(17)。

※以下の画像と解説をご覧になりながらお聞きください。
また、今回の内容には、紹介する作品のネタバレも含みます。ご注意ください。

収録のようすと用語解説

丸山正雄さんとは、どんなプロデユーサー?
  • 裏方の美学
  • 謎の役職「設定」で活躍する人
■ 『この世界の片隅に』

『この世界の片隅に』
Blu-ray・DVD発売中
販売元:バンダイビジュアル

©こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会
公式サイト:http://konosekai.jp/

2016年に公開され大きな話題を呼んだアニメーション映画。監督は片渕須直氏。戦時中の広島・呉を舞台に、主人公・すずが送る日々を丁寧に描く。原作は、こうの史代先生の同名マンガ。アニメーション制作はMAPPAが担当。
2016年11月に公開され、現在もなおロングランを続けている。国内外で高く評価されており、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞、富川国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門グランプリをはじめ、数々の映画賞を受賞。
丸山氏のクレジットは「企画」。
監督・脚本:片渕須直、監督補・画面構成:浦谷千恵、キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
片渕監督が丸山プロデューサーと共にこの作品を劇場アニメ化しようと動き出したのが2010年。以降本サイトでは、練馬ほっと・キャスト(第3回第4回)、練馬アニメトピックス練馬アニメカーニバル2015練馬にいた!アニメの巨人たち第1回第2回第3回第4回練馬アニメカーニバル2017などで、本作品を紹介している。

■ 「鬼平」

「鬼平」
Blu-ray & DVD BOX好評発売中
発売元:テレビ東京メディアネット
販売元:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

©オフィス池波/文藝春秋/「TVシリーズ鬼平」製作委員会
公式サイト:onihei-anime.com

2017年1月から全13話が放送されたTVアニメ。時代小説家・池波正太郎氏の人気シリーズで、江戸時代後期が舞台の「鬼平犯科帳」が原作。アニメーション制作は、スタジオM2が担当した。
火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた ※江戸時代の警察組織の1つ)の長官・長谷川平蔵を主人公に、彼と出会う人間たちの物語。
丸山氏のクレジットは「クリエイティブプロデューサー」。
監督・キャラクターデザイン:宮繁之

■ 「W3」(ワンダー3)
手塚治虫の同名SFマンガを原作として、虫プロダクションが制作したTVアニメ。1965~66年に全56回(全52話+リピート放送4回)が放送された。丸山氏は演出助手として参加。
原作・総監督:手塚治虫、作画監督:中村和子
■ 「あしたのジョー」
虫プロダクション(旧)が制作し、1970〜71年に全79話が放送されたTVアニメ。練馬区で執筆活動をしていた高森 朝雄氏(梶原一騎氏のこと。原作を担当)と、ちばてつや氏(作画)によるマンガが原作。ドヤ街に現れた不良少年・矢吹丈(ジョー)がボクシングに出会い、ライバル・力石徹との対決や死を乗り越え、ボクサーとして成長していく物語。本作では原作の中盤までが描かれている。
丸山氏のクレジットは「設定」。
原作:高森朝雄・ちばてつや、チーフ・ディレクター:出﨑統、作画監督:杉野昭夫、金山明博、荒木伸吾。
※当サイト内、練馬アニメトピックスでは、2014年に開催された「あしたのジョー、の時代展」記念・ちばてつや先生のインタビューや、トークイベントレポートなどを掲載しています。
■ 虫プロダクション
通称・虫プロ。1961年にマンガ家でアニメーターでもあった手塚治虫が設立し、1973年まで活動したアニメスタジオ「株式会社虫プロダクション」(旧)と、1977年に旧虫プロの労働組合を母体として設立された「虫プロダクション株式会社」(新)がある。ここでは虫プロダクション(旧)を指す。
虫プロダクション(旧)には、丸山正雄氏をはじめ、出﨑統氏、芦田豊雄氏、川尻善昭氏、杉井ギサブロー氏、高橋良輔氏、富野由悠季氏、安彦良和氏、吉川惣司氏などが在籍していた。この虫プロダクション(旧)で、1963年に制作された日本初の30分枠連続TVアニメ「鉄腕アトム」は、日本のアニメビジネスの先駆けとなった。当サイト練馬のアニメスタジオの遺伝子 虫プロダクション編でも詳しく紹介。
■ 出﨑統(でざき おさむ)
アニメーション監督。1943年東京都生まれ。学生時代から貸本マンガ家として活躍。1963年に虫プロダクションに入社。翌年には「鉄腕アトム」の原画担当になる。1970年のTVアニメ「あしたのジョー」で、初めてチーフディレクターを務める。1972年にはアニメ制作会社マッドハウスの設立に参加。TVアニメ「エースをねらえ!」(73-74)、「ガンバの冒険」(75)「家なき子」(77-78)、「宝島」(78-79)など多数の作品に関わる。1979年には完全新作の『劇場版 エースをねらえ!』で、長編映画を初監督した。1980年、TVアニメ「あしたのジョー2」制作を機にマッドハウスを離れ、スタジオあんなぷるを設立。『SPACE ADVENTURE コブラ』(82)、「スペースコブラ」(82)、『ゴルゴ13』(83)を発表。「おにいさまへ・・・」(91)で手塚プロダクション制作作品に関わるようになり、1993年からOVA「ブラック・ジャック」を手掛ける。2000年代には美少女ゲームが原作の『AIR』、『CLANNAD』劇場版など、自らの新境地となる作品を監督した。2011年 逝去。
練馬にいた!アニメの巨人たち第5回第6回第7回第8回では、出﨑統監督をとりあげています。
■ ウルトラヴァイオレット
2008年に全12話が放送されたTVアニメ「ウルトラヴァイオレット:コード044」(ゼロ-フォーティー・フォー)のこと。アニメーション制作はマッドハウス。2006年にアメリカで制作されたSF映画『ウルトラヴァイオレット』の世界観をベースとしたオリジナルストーリーで、キャラクターもアニメオリジナルとなっている。
監督の出﨑統氏は、1980年に独立して以来のマッドハウス作品への参加となった。
丸山氏のクレジットは「企画」。
監督・脚本・絵コンテ:出崎統、キャラクターデザイン・作画監督:杉野昭夫。
■ 東映
東映動画(現・東映アニメーション)のこと。1956年に練馬区大泉に設立された、60年の歴史を持つアニメーション制作会社。当初の制作体制は、「動きで表現することを大事にする」ことを特徴とした劇場作品を、1年間に1本のペースで製作・公開していた。1963年からはTVアニメの制作もスタート。以降現在に至るまで、「ドラゴンボール」シリーズ、「デジモンシリーズ」、「ONE PIECEシリーズ」、「プリキュア」シリーズなど、数多くの劇場作品、TVシリーズを発表し続けている。 その設立から初期のスタッフについては、当サイト練馬のアニメスタジオの遺伝子 東映動画編で詳しく紹介。
■ シリーズ構成
日本のTVアニメシリーズやドラマなどの制作スタッフの役職の一つ。複数の脚本家が参加する作品でのまとめ役を担い、シリーズ全体のストーリー展開を監督やプロデューサーとともに構築する。参加する脚本家の選定なども行う場合もある。
■ 「大空魔竜ガイキング」
1976年4月から77年1月まで全44話が放送されたTVアニメ。アニメーション制作は、東映動画(現・東映アニメーション)が担当。マッドハウスからは、原作として杉野昭夫氏、シリーズ構成として丸山氏が参加している。
原作:中谷国夫、杉野昭夫、小林檀、演出:勝間田具治、生頼昭憲、白土武、芹川有吾ほか
作画監督:白土武、杉野昭夫、金田伊功ほか
■ ピコリーノの冒険
1976年4月から77年5月まで全52話が放送されたTVアニメ「ピノキオより ピコリーノの冒険」のこと。
アニメーション制作は、日本アニメーションが担当。丸山氏は、シリーズ構成と脚本で参加している。
原作:カルロ・コルローディ(「ピノキオの冒険」)、監督:遠藤政治、斉藤博、キャラクターデザイン・作画監督:櫻井美知代

■ 『パーフェクトブルー』
1997年に公開された劇場用アニメ。今 敏氏の初監督作品で、キャラクターデザインも務めた。竹内義和の同名小説を原作とした本格サイコサスペンスで、アニメーション制作はマッドハウスが担当。
アイドルグループを脱退し、新人女優として活動を始めた未麻は、自分の意向に反して舞い込む過激なグラビアやTVドラマの仕事に戸惑いを隠せない。やがて、彼女の周囲でその関係者を標的とした殺人事件が次々と発生し始める。
丸山氏のクレジットは「制作プロデューサー」。
■ 『千年女優』

『千年女優』
Blu-ray・DVD発売中
販売元:バンダイビジュアル

©2001 千年⼥優製作委員会
http://www.bandaivisual.co.jp/

今 敏監督が原案・脚本・キャラクターデザインも務めた劇場用アニメ映画2作目。2002年公開。アニメーション制作はマッドハウス。
かつて一世を風靡し、忽然と姿を消した大女優・藤原千代子。30年後、ドキュメンタリー番組のカメラの前に現れた彼女は、あることをきっかけに昔を語りはじめる。
本作では、『この世界の片隅に』と同じく、丸山正雄氏が企画を、真木太郎氏がプロデユーサーを務めている。
原案・脚本・キャラクターデザイン・監督:今敏、作画監督:井上俊之、濱洲英喜、小西賢一、古屋勝悟
※当サイトでは、2015年に行われたトークイベント「いま再び 今 敏監督を語り合おうー『千年女優』編」レポートを掲載しています。

■ 片渕須直(かたぶち すなお)
アニメーション映画監督。日本大学芸術学部映画学科在学中から、宮崎駿監督作品「名探偵ホームズ」に脚本家として参加。『魔女の宅急便』(89/宮崎駿監督)では演出補を務めた。TVシリーズ「名犬ラッシー」(96)で監督デビュー。その後、長編映画『アリーテ姫』(01)を監督する。2009年に公開された『マイマイ新子と千年の魔法』は口コミで評判が広がり、異例のロングラン上映とアンコール上映を達成。現在大ヒット上映中の最新作『この世界の片隅に』(16)は、第40回日本アカデミー賞において最優秀アニメーション作品賞を受賞した。
練馬にいた!アニメの巨人たち第1回第2回第3回第4回では、片渕須直監督をとりあげています。
■ マイマイ新子

『マイマイ新子と千年の魔法』
DVD&Blu-ray発売中
発売・販売元:エイベックス・ピクチャーズ

©髙樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会
http://www.mai-mai.jp/discography/

片渕監督の長篇アニメーション2作目 『マイマイ新子と千年の魔法』のこと。2009年公開。芥川賞作家・髙樹のぶ子の自伝的小説「マイマイ新子」が原作。昭和30年の山口県防府市を舞台に、空想好きで多感な少女・新子の日常を、東京から来た転校生・貴伊子や仲間たちとの交友を軸に描く。『この世界の片隅に』と共通する部分も多く、片渕監督自身が〈姉妹作〉と語っている。『この世界の片隅に』の大ヒットを受け、各地で再上映が行われている。
丸山氏のクレジットは「企画」。
原作:髙樹のぶ子、監督・脚本:片渕須直、キャラクターデザイン・総作画監督:辻繁人

■ 「BLACK LAGOON」(ブラック・ラグーン)
片渕須直監督が手がけ、2006年に第1期・第2期計24話が放送されたTVアニメ。広江礼威(ひろえ れい)氏の同名マンガが原作。2010年にはアニメ第3期としてOVA「BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail」(全5巻)も制作された。アニメーション制作はマッドハウス。
東南アジアの架空の都市・ロアナプラを舞台に、荒事を請け負う運び屋〈ラグーン商会〉と、裏社会に属する組織や人物たちが繰り広げるドラマを描く。
丸山氏のクレジットは「企画」。
原作:広江礼威、監督:片渕須直、キャラクターデザイン・総作画監督:筱雅律
■ 細谷さん
声優・細谷佳正(ほそや よしまさ)氏のこと。映画『この世界の片隅に』では、主人公・すずさんの夫である周作を演じている。
■ マッドハウス
1972年に、虫プロダクション(旧)に所属していた丸山正雄氏、出崎統氏、りんたろう氏、川尻善昭氏などが中心となって設立したアニメスタジオ。当初は、東映動画のテレビシリーズや、東京ムービーのテレビシリーズなどのアニメーション制作を行っていた。80年代には映画やOVAなども手掛けるようになる。TVアニメ「YAWARA!」(89~92)を皮切りに自社制作も行うようになった。TVアニメ「カードキャプターさくら」(89)、「はじめの一歩」(00~02)、「四畳半神話大系」(10)、「宇宙よりも遠い場所」(18)や、劇場用アニメ映画『千年女優』(02)、『時をかける少女』(06)、『マイマイ新子と千年の魔法』(09)、『きみの声をとどけたい』(17)など、高い品質を誇る作品を数多く作り出している。
■ 杉野さん
アニメーター、アニメ監督の杉野昭夫(すぎの あきお)氏のこと。1964年に虫プロダクションへ入社し、同年「鉄腕アトム」で動画としてキャリアをスタート。「ジャングル大帝」(65~66)で原画も経験し、「新ジャングル大帝 進めレオ!」(66~67)で作画監督を務める。1970年「あしたのジョー」でキャラクターデザインと作画監督として参加。以後、《黄金コンビ》とよばれるほど、多数の出﨑統監督作品に関わる。1980年の「あしたのジョー2」制作に際し、出﨑氏と共にスタジオあんなぷるを設立した。代表作に「家なき子」(77-78)、「宝島」(78-79)、『劇場版 エースをねらえ!』(79)、「スペースコブラ」(82-83)、「おにいさまへ…」(91-92)、「ブラック・ジャック」(93-00)などがある。2003年には劇場用長編アニメ『ぼくの孫悟空』で自身初の監督を務めた。
■ アニメビジエンス
アニメーション産業の可能性を探る、業界唯一のアニメビジネス専門誌。2013年8月から年に4回出版されている。
主にアニメの企画・プロデュースを行っている株式会社ジェンコ社長・真木太郎氏が編集長を務める。
丸山氏がアニメ業界の歴史について語る「丸山正雄のアニメバカ一代記」を連載している。
■ 『パプリカ』
2006年に公開された、今 敏監督による劇場用アニメ映画4作目。アニメーション制作はマッドハウス。
原作は筒井康隆氏の同名SF小説。筒井作品のファンでもある今 敏監督が、緻密で豪華な映像美とトリッキーな場面転換で、難しいとされてきた本作の映像化を現実のものとした。ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門への正式出品や、東京国際映画祭animecs TIFF 2006 × digital TIFF 共同オープニング作品として上映されるなど国内外で話題となり、多数の映画賞を受賞。
丸山氏のクレジットは「企画」。
監督・脚本:今 敏、キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司
■ MAPPA
2011年にマッドハウスを退職した丸山氏が、70歳にして設立したアニメスタジオ。設立当初から『この世界の片隅に』の制作ルームが置かれ、アニメーション制作も担当した。TVアニメ「坂道のアポロン」(12)、「はじめの一歩 Rising」(13~14)、「残響のテロル」(14)、「DAYS」(16)、「ユーリ!!! on ICE」(16)、「BANANA FISH」(18)など、話題作も次々と発表している。
■ M2
「スタジオM2」のこと。丸山氏が2016年にMAPPA社長から会長に就任した時期に、新たに立ち上げたアニメスタジオ。当初は作品制作における準備(プリプロ)を行う企画会社の予定だったが、TVアニメ「鬼平」(17)ではアニメーション制作も行っている。
丸山正雄Pを象徴する近年(5年)作品といえば
  • 鬼平
  • うしおととら
■ 「うしおととら」
2015~16年まで3クール全39話が放送されたTVアニメ。マンガ家・藤田和日郎氏の同名マンガが原作。アニメーション制作は、MAPPAとVOLNが担当。
主人公・蒼月潮(あおつき うしお)が妖怪・「とら」と共に、伝説の槍・「獣の槍」を武器に、最強最悪の大妖怪《白面の者》と戦う姿を描いた怪奇ファンタジーアクション。
丸山氏のクレジットは「クリエイティブプロデューサー」。
監督:西村聡、キャラクターデザイン・総作画監督:森智子

■ OVA(オーブイエー)
オリジナル・ビデオ・アニメーション(Original Video Animation)の略。1980年代に一般家庭にVHS等のビデオデッキが普及し、レンタルビデオ店が増えたことから、TV放送や劇場公開を行わず、ビデオのみで視聴することを前提として制作されたアニメ作品のこと。1983年に世界初のOAVとして「ダロス」(監督:鳥海永行、押井守)が発売され全4巻で2万本を売り上げた。これが業界からの注目を集め、販売代金だけで製作費の回収が可能であることから、各社が参入していった。TVや映画での制作が難しいとされる作品が、OVAとして制作されることも多く、アニメファンにも支持され一大ジャンルを築いた。
■ 林原さん
声優・林原めぐみ氏のこと。代表作に、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイ、「スレイヤーズ」シリーズのリナ・インバース役などがある。丸山氏関連作品では、「デ・ジ・キャラット シリーズ」ピョコラ=アナローグIII世、『パプリカ』主人公・パプリカ/千葉敦子、「鬼平」おふさ役などを務めている
■ 「トムとジェリー」
アメリカの映画会社MGMが1930年代後半に、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ(のちにハンナ・バーベラ・プロダクションを設立)に依頼して誕生した、ネコのトムとネズミのジェリーが主人公のドタバタギャグアニメ。当初は長編映画の幕間に上映されていたが、テレビでも放送されるようになった。
日本でも1964年よりTBSで放送されたのをはじめ、各局でシリーズが放送された。
丸山氏の語ったという「トムとジェリーなんだよ!ほんとの現場は仲良くケンカすることなんだ!」とは、最初に放送された「トムとジェリー」日本版の主題歌にある「トムとジェリー、なかよくケンカしな」というフレーズを指している。
■ リロ・アンド・スティッチ
2008年から09年にかけて、全26話が放送されたTVアニメ「スティッチ!」のこと。アニメーション制作はマッドハウス。2002年に公開されたディズニーによるアニメーション映画『リロ・アンド・スティッチ』が原案になっている。リロが大人になり、スティッチと別れてから数年後の設定で、舞台はハワイから沖縄に移っている。スティッチ、プリークリー、ジャンバ、エンジェルなど映画のオリジナルキャラクターに加え、ユウナやおばあ、キジムナーなど、沖縄に由来の新キャラクターが登場する。このあとシリーズ化もされ、TVは第3シリーズまで制作された。
丸山氏のクレジットは「企画」。
監督:波多正美、キャラクターデザイン:兼森義則、清水健一
■ ディズニー
1923年に設立された、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって制作される、アニメーション作品のこと。表現を誇張した作画や演出で、動作をより強調して見せる「キャラクター・アニメーション」と呼ばれる技法で作られているのが特徴。
■ 「坂道のアポロン」
2012年に全12話が放送されたTVアニメ。マンガ家・小玉ユキ氏の同名マンガが原作。丸山氏が立ち上げたアニメスタジオ・MAPPAの初制作作品。1960年代から70年代の長崎・佐世保を舞台に、ジャズを通して成長していく若者たちを描く。「カウボーイビバップ」(98-99)の監督・渡辺信一郎氏と音楽担当の菅野よう子氏が久々にタッグを組んだことが話題になった。
丸山氏のクレジットは「クリエイティブプロデューサー」。
原作:小玉ユキ、監督:渡辺信一郎、キャラクターデザイン:結城信輝、総作画監督:山下喜光
■ 鬼平犯科帳
小説家・池波正太郎氏の代表作ともいえる人気シリーズ。1967年に連載がスタートし、1989年まで全135作が執筆された。TVドラマ、映画、舞台、マンガ化がされている他、2017年1月からはTVアニメ「鬼平」(全13話)が放送された。
■ 田中公平(たなか こうへい)
80年代からアニメや映画、ドラマなどの音楽で活躍する作曲家。TVアニメ「鬼平」では、オープニングテーマ「鬼平〜江戸を走る〜」のほか、川村竜氏と共に劇中音楽も担当している。
■ りんさん、富野さん、良輔さん
アニメーション監督の、りんたろう氏、富野由悠季(とみの よしゆき)氏、高橋良輔(たかはし りょうすけ)氏のこと。3人とも虫プロに在籍していた。
■ 波多正美(はた まさみ)
アニメーション監督。多摩美術大学在学中に東京ムービー制作のTVアニメ「ビッグX」(64)のスタッフに応募し、アニメーター見習いとして参加。大学を中退し、虫プロダクションのTVシリーズ「W3」にアニメーターとして参加した。「アンデルセン物語」(71)や「国松さまのお通りだい」(71-72)を手掛けたのち、マッドハウスに参加する。その後、サンリオ映画のアニメーション部門に移り、『チリンの鈴』(78)、『シリウスの伝説』(81)、『妖精フローレンス』(85)といった劇場用アニメ作品の監督を務めた。フリーランスの期間を経て、マッドハウスに再び参加。「スティッチ!」(08~09)などを監督。MAPPAの「はじめの一歩 Rising」(13)やスタジオM2の「鬼平」(17)には、演出として参加している。
■ りんたろう
アニメーション監督。1958年に東映動画(現 東映アニメーション)に入社。『白蛇伝』(58)では仕上げ、『西遊記』(60)からはアニメーターに転向して動画を務めた。演出家を志望し、虫プロダクション(旧)に移籍、TVアニメ「鉄腕アトム」(63~66)で演出デビューした。「ジャングル大帝」(65~66)でチーフディレクターに昇進(この頃までは、「林重行」名義)。その後も「佐武と市捕物控」(68~69)、「ムーミン」(69~70、72)などを手がける。その後フリー演出家として、古巣である東映動画の「ジェッターマルス」(77)にチーフディレクターとして参加。1978~79年の「宇宙海賊キャプテンハーロック」でもチーフディレクターを務め、その第1話の試写を見た東映動画の今田智憲社長(当時)から、劇場版『銀河鉄道999』(79)の監督に指名される。本作は1979年度の邦画の興行成績第1位となり、当時巻き起こったアニメブームを代表する作品の一つとなった。虫プロダクション時代の同僚・丸山正雄氏のマッドハウスに制作拠点を移し、角川映画のアニメ第1弾『幻魔大戦』(83)を監督。2001年には手塚治虫氏の同名マンガを原作とした『メトロポリス』を発表、海外でも高く評価された。
■ 細田さん
アニメーション監督・細田守(ほそだ まもる)氏のこと。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーターとしてキャリアをスタートさせる。1996年に社内で演出採用試験が初めて実施されこれに合格。翌年、TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第4シリーズ)」(96~98)で演出家としてデビューした。1999年には短編アニメ映画『劇場版デジモンアドベンチャー』の監督に抜擢され、2000年の『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で大きな注目を集めた。東映アニメーションを退社後フリーとなり、マッドハウスの丸山正雄氏(当時)の勧めにより『時をかける少女』(06)を監督し大ヒット。国内外の映画・アニメ賞など23冠を受賞した。2011年にアニメーション映画制作会社〈スタジオ地図〉を設立。『おおかみこどもの雨と雪』(11)、『バケモノの子』(15)とヒット作を生み出し続けている。最新作『未来のミライ』は、本年7月公開予定。
■ 手塚先生
マンガ家・手塚治虫(てづか おさむ)氏のこと。「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」、「火の鳥」など数多くの代表作を持ち、〈漫画の神さま〉と評された。1946年に「マアチャンの日記帳」(4コママンガ)でデビュー。1947年の描き下ろし単行本「新寶島」は大ヒットとなる。1950年からはマンガ雑誌において「ジャングル大帝」、「鉄腕アトム」、「リボンの騎士」などの作品を次々と発表する。アニメーションに興味を持っていたことから、東映動画(現・東映アニメーション)より 「ぼくの孫悟空」を原案とする長編アニメ映画『西遊記』(60)制作の企画打診がありこれに参加。1961年には自らアニメスタジオ「株式会社虫プロダクション」を立ち上げた。ここで、1963年から日本初の30分枠連続TVアニメ「鉄腕アトム」などの作品を制作。手塚氏はその後もマンガ家としても精力的に作品を発表し続けた。1989年逝去。
※当サイト練馬のアニメスタジオの遺伝子 虫プロダクション編では、手塚治虫氏についても詳しく紹介しています。
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