アニメニュース
『仮面ライダー THE FIRST』『仮面ライダー THE NEXT』のキャストとスタッフが大泉に集結!
2016年05月23日
練馬区を拠点に活動していた萬画家・石ノ森章太郎先生が生んだ傑作『仮面ライダー』。特撮アクションドラマとして、現在でも新作が作られ続けています。
その原点である【本郷猛=仮面ライダー1号】の物語をリビルドした映画『仮面ライダー THE FIRST』(2005年公開)と、その続編である『仮面ライダー THE NEXT』(2007年公開)のメインキャストとスタッフが、約10年ぶりに大泉の東映東京撮影所に集結しました。
これはこの夏発売される両作品のBlu-rayに収録される座談会が行われたため。座談会後、プレスインタビューが行われました。
出席者は、仮面ライダー1号/本郷猛役・黄川田将也さん、仮面ライダー2号/一文字隼人役・高野八誠さん、仮面ライダーV3/風見志郎役・加藤和樹さん、当サイトの練馬ほっとキャストにもご出演いただいた『仮面ライダー THE NEXT』監督・田﨑竜太さん、両作品のアクション監督・横山誠さん。約10年ぶりに揃ったメンバーから、当時の思い出や作品の見どころなどをお聞きしました。
©2005「仮面ライダーTHE FIRST」製作委員会 ©2005石森プロ・東映
――約10年ぶりに集まった感触は?
黄川田:もう10年なの?ってくらいなんですけど、みんなが集まった時に、一緒に作品を作っていた時の空気になるのが不思議ですね。思い入れの強い作品なので、他の作品で東映撮影所に来ても、「仮面ライダー」の事を思い出します。
高野:こういう機会があって、10年ぶりに集まって、それぞれの思い出を聞きながら話し合えたのが良かったです。撮影所には他の作品でも来るのですが、「仮面ライダー」で来ると特別な気分です。
加藤:実際に会うのは久しぶりですが、みなさんお変わりないので久しぶりな感じがしませんでした。当時のことを思いだして、この作品に出会えて良かったなと思っています。この撮影所に来ると、母校に帰って来たような気分になります。
横山:みんな変わってないなとも思いましたが、よくよく見ると「大人になってるな」と感じます。みんな良い顔になっていて嬉しいです。このメンバーなら(アクション作品が)まだまだ撮れますね。
田﨑:同窓会的な楽しさで、嬉しい時間を過ごせました。俳優陣3人を見てると、みんな成長していて、こっちが衰えてないか心配になりました(笑)
――撮影当時のことで記憶に残っていることは?
黄川田:やはりアクションですね。僕はアクションが苦手だと思っていたので、一生懸命やるしかなかった。でも、横山さんが冒険してくれたことや、監督が信じてくれたことが凄く嬉しかったです。今でもアクションシーンを見るだけで、気持ちが10年前にタイムスリップします。
高野:基本的には全部です。キャスト、スタッフがこの作品のために集まって、苦労しながら作っていった本気が詰まっています。僕のシーンだと、2号が吐血するところかな。
加藤:僕は「THE NEXT」でV3として初参加でしたが、自分のサイズに合わせて作られた、この世で1着のライダースーツを着てアクションが出来た事ですね。そして、「THE FIRST」で戦い抜かれたお二人と共演できたことが嬉しかったです。
横山:僕は何故か「桜」なんです。最初に撮った時に桜が満開で、桜を見る度にこの作品を思い出します。また、大人向けの作品なので、暗い場所でのシーンが多いんです。Blu-rayになって、綺麗な桜や暗部のシーンが良く見えるんじゃないかと期待しています。
田﨑:「THE NEXT」は、スタント部分と俳優本人の芝居部分が濃密に関わっている作品です。俳優さん達にも危険なライダーキックをやってもらったり、スタントマンの芝居の続きを俳優さんにやってもらったり。スタントマンと俳優さんが一緒にいる現場の風景を思い出しますね。
©2007「仮面ライダーTHE NEXT」製作委員会 ©2007石森プロ・東映
――仮面ライダーのスーツを着用し、マスクオフ(仮面をつけない状態)でのアクションシーンについては?
黄川田:あのスーツはとてもタイトに作られていて、無駄な動きが出来ないんです。でもそのおかげで、アクションの動きが流れずにピシっと止めが決まるんです。スーツに「こう動きなさい」と言われているみたいで、僕はすごく助けられました。
高野:マスクもタイトに作ってあるので、着けるのが大変だったんです。被ってもアゴの位置がなかなか決まらなかったりして。この作品ならではの悩みでした。
加藤:スーツを着るだけで、強くなったような気がしました。もしまた着るとしたら、身体を作らなきゃと思います(笑)。マスクを被ってのアクションもちょっとだけやらせてもらいましたが、マスクの視界の狭さに驚きました。これを体感したことで、スタントマンさんの凄さが身に染みて分かりました。
横山:実は、マスクがなくて真剣に戦っている姿が一番カッコイイと、昔から感じていたんです。この作品のおかげでやっと撮れました。でも、もうちょっと撮りたかったな(笑)
田﨑:マスクオフは両作品の特徴ですが、田口トモロヲさんが演じたシザースジャガーなど悪役もマスクオフしているのは、この作品くらいじゃないかな(笑)
――ファンに向けて、ひとことお願いします。
黄川田:とにかく何度も見てほしい作品です。横山さんも言っていた「暗部」でのシーンもお楽しみに!
高野:公開当時に見られなかった人も、ぜひ楽しんでほしいです。
加藤:公開当時に見て怖かったシーンも、10年経つと理解できる部分があると思います。綺麗な映像になって、細かい部分や僕らの表情もより見えて来ると思うので、楽しんでいただけたらと思います。
横山:DVDでは良く見えなかったシーンや、音で驚かせる演出もあります。ぜひ、良い音、良い画面で見てほしいです。
田﨑: 『仮面ライダー THE FIRST』の長石監督は残念ながら亡くなってしまいましたが、自分よりも作品が長生きしてくれるのはとても嬉しいことなので、きっと喜んでいらっしゃるんじゃないかと思います。そして、田中一成キャメラマンによる渾身の技術と丁寧なカラコレ(カラーコレクションの略/映像の色彩を補正する作業)で作られた映像は、TVの仮面ライダーシリーズとは違った映像体験が出来ると思います!
-
この記事をシェアしてね!
-
練馬アニメーションサイトをフォロー!
- ピックアップ!
-
練馬アニメカーニバル2019