アニメニュース
2015年05月14日
練馬のアニメの新名所『大泉アニメゲート』オープン! アニメのまちの玄関口で等身大モニュメントたちがお出迎え!
桜の花香る2015年4月4日、西武池袋線大泉学園駅の北口に「アニメ・イチバンのまち」練馬を象徴する新名所、大泉アニメゲートがオープンしました!
大泉アニメゲートは西武池袋線大泉学園駅の北口に設置された歩行者道路。
現地には、フィルムをかたどった3つのゲートが用意され、それぞれの周囲に練馬区ゆかりのキャラクターたちの等身大ブロンズ像が設置されています。
ブロンズ像は、『鉄腕アトム』のアトム、『銀河鉄道999』の星野鉄郎とメーテル、『あしたのジョー』の矢吹丈、『うる星やつら』のラムと4作品5キャラクターとなっています。どの作品も絶大な人気を誇るキャラクターばかり!
他にも日本アニメ発祥の地・大泉を象徴するシンボルモニュメントや、練馬区ゆかりのアニメを時代ごとに紹介していく「ねりまアニメ年表」が設置されています。デッキ南側の屋根付き歩道の壁面には、大泉学園にある東映東京撮影所や東映アニメーションのスタジオに関連するさまざまな写真や、歴代東映映画のポスターをコラージュしたプレートを並べたグラフィックウォールとなっています。
華々しく楽しく! 開通記念セレモニー開催!
そして同4月4日の午前10時からは、これらのキャラクターたちの生みの親であるマンガ家の先生や関係者たちが結集して、華麗なオープニングセレモニーが開催されました!
いちばんの目玉! 等身大のキャラクター像がお目見え!
アトムを生んだ手塚治虫さんのご子息で、現在株式会社手塚プロダクション取締役を務める手塚眞さんからは、「アトムは4月7日が誕生日。その3日前に立派な式典をやってもらって、アトムも喜んでいると思います。どうか末永くアトム像を愛してほしいです」とご挨拶を頂きました。
原作者であり練馬区名誉区民でもある松本零士先生は、「大泉に住んで50年以上。このキャラクターたちは大泉で生まれました。私はこの大泉が終(つい)の棲家だと思っています。不思議な縁で結ばれてここにいます。私があっち(天国)に行っても、このモニュメントは残る。とてもうれしいことです」とご挨拶。
漫画を描いたちばてつや先生のご子息で有限会社ちばてつやプロダクションの千葉洋嗣さんは、「『あしたのジョー』は、原作者の高森朝雄さん(梶原一騎さんの別名義)と父と担当編集者の三人四脚でつくられました。モニュメントの下のプレートには、高森先生のあの見た目とは全然違う、かわいらしい字も見られます。どうか末永くこの像をかわいがっていただければと思います」とご挨拶されました。
原作者の高橋留美子先生は、「もう練馬区に住んで30年くらい経ちます。松本零士先生のアシスタント出身である新谷かおる先生のところでアシスタントをやっていた友達がいまして、練馬区は憧れのマンガ家が住む街でした。『うる星やつら』は、実はさりげなく練馬が舞台になっています。今回は、アトムやメーテルやジョーと、子どものころから大好きだったキャラクターたちにラムも並べていただいて、本当にありがとうございます」とご挨拶されました。
先生方は、見事に造形されたご自身のキャラクターを前に、とても感慨深げだったのが印象的でした。
閉会後に行われたキャラクター像と先生方とのフォトセッションには、多数のマスコミの方々もつめかけ、その日のうちに続々とニュース配信されたので、ご覧になった方も多いのでは?
閉会後に行われたキャラクター像と先生方とのフォトセッションには、多数のマスコミの方々もつめかけ、その日のうちに続々とニュース配信されたので、ご覧になった方も多いのでは?
午後からは、大泉アニメゲートが一般にも公開!
午後からは、大泉アニメゲートが一般の方にも公開されました! この日を待ち望んでいた方、何事かと覗き込んでいた方、通りすがりのご家族連れ、なつかしいキャラクターの像に驚く方などなど、みなさん本当に興味津々の様子でした。
大泉アニメゲートではモニュメントの他にも仮面ライダードライブやGo!プリンセスプリキュアのキュアフローラなど、11種類の人気キャラクターと2ショット写真が撮れる「大泉キャラクターカメラ」も展開されています。
ヒーロー・ヒロインとの夢の共演も大泉アニメゲートならではの楽しみです。
詳しくはコチラ
ヒーロー・ヒロインとの夢の共演も大泉アニメゲートならではの楽しみです。
詳しくはコチラ
キャラクター像の横で記念撮影をする方がたくさんいましたが、特に小さいお子さんたちがうれしそうに像の周りを駆けまわっていたのがとても印象的でした。等身大の像だけあって迫力満点で、リアルな造形に感心する人も多かったようです。
大泉といえば、日本初の長編アニメ映画『白蛇伝』を製作した東映動画(現在の東映アニメーション)がある、まさにジャパンアニメ発祥の街。この大泉アニメゲートの誕生によって、もっともっと練馬区とアニメの関係は深くなっていくことでしょう。
アトム
©手塚プロダクション
『鉄腕アトム』は区内富士見台にある虫プロダクションによって1963(昭和38)年にTVアニメ化。これが日本初の連続TVアニメーションとなった。
手塚眞さん(手塚プロダクション取締役)のコメント
練馬区は、父の手塚治虫がアニメーションの会社をつくってはじめた場所でもありますし、大変ゆかりの深い土地ですので、そこにアトムのモニュメントをつくっていただくのはとても感慨深いものがありますね。父は富士見台に20年近く住んでいまして、私もいま石神井に住んでいます。私も本当に練馬区から離れられない人間でして(笑)。練馬区は住むにはとてもいいですね。緑も多くて環境もいいですし。いまの季節は、ちょうどうちのそばの川沿いがものすごく桜がきれいなんです。やっぱり手塚治虫が選んだ場所なんだなぁという気がしますね。
アニメというのは、まず子供のためにあるものだと思っています。いまは大人の方も楽しんでおられますけど、なによりも子供さんに夢を与えて、その成長を見守っていくという役割があるかと思います。これから日本を支えていくような子供さんたちが、アニメとともに育っていってくれればいいな、と思います。
「マンガの神様」手塚治虫さんも練馬区で創作活動を行いました。1960(昭和35)年から富士見台に住み、マンガ執筆の一方で東映動画のアニメ制作にも参加しました。虫プロは、手塚さんが1962(昭和37)年に設立したアニメ製作会社で、日本で初めての連続TVアニメ「鉄腕アトム」を製作。その後「ジャングル大帝」など本人原作の作品を中心に人気アニメを次々と作りました。またその中で出崎統さんや富野由悠季さんなど後のアニメ界をけん引する優れた人材を数多く輩出しました。
プロフィール
昭和3年大阪府生まれ。現代マンガの表現方法を開拓した。「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラック・ジャック」など数多くの傑作をのこし平成元年没。星野鉄郎とメーテル
©松本零士・東映アニメーション
『銀河鉄道999』は、区内大泉の東映動画(現 東映アニメーション)により、1978(昭和53)年にTVアニメ化。絶大な人気を呼び、SFアニメブームを代表する1作となった。
松本零士先生(原作者)のコメント
今回の像は、大勢仲間もいますしね。アトムたちと並んでいるのもとてもうれしいですね。手塚さんとは偶然同じ映画館で同じアニメをみていたという縁があったりと、ずっと交流がありましたから。青年の頃からこの年まで、いろいろとお世話になっているこの練馬に、メーテルと鉄郎がいてくれるのはとてもうれしいです。練馬区はまず地盤が頑丈で、自然環境が非常にいい、とても穏やかなところですよ。だから非常に住みやすい。日当たりもいいし、とにかくきれいな場所です。伝説的でロマンチックなお話もたくさんあるんですよ。
1970年代の熱狂的なアニメブームの代表作「銀河鉄道999」や「宇宙海賊キャプテンハーロック」の原作マンガを描いたのが松本零士さんです。緑が多くて自然環境が良く、また都心への交通利便性も高くて仕事がしやすいと、50年以上も練馬区の大泉に住み、多様なジャンルにおいて膨大な数の傑作マンガを生んできました。その松本さんは、作品の創作に重要なのは、「画力」と「物語の創出力」と「何のために描くのか」という目的意識である、と語っています。
プロフィール
昭和13年福岡県生まれ。著名SF作品の他、四畳半もの「男おいどん」戦場もの「スタンレーの魔女」など幅広い作品を著す。平成20年から練馬区名誉区民。矢吹丈
©高森朝雄・ちばてつや/講談社
『あしたのジョー』は、区内富士見台の虫プロダクションにより1970(昭和45)年にTVアニメ化された。また1980(昭和55)年には、原作漫画の後半部分を描いた『あしたのジョー2』が、東京ムービー新社(現 トムス・エンタテインメント)によって制作された。
ちばてつや先生(原作者)のコメント
西武線沿線は昔からマンガ、アニメの関係者や会社が多く、そんな土地柄だけに、キャラクターモニュメントは街並みととても調和するだろうと思いました。その一角にジョーを加えてもらえたことを誇りに思います。練馬は、日本と中国を転々と引っ越してきたボクが、半世紀にわたって定住している終の住まいです。住み始めは出版社の勧めだったんですが、東京の中でも自然が多く残っているし、友達もたくさん住んでいる居心地の良い場所ですね。
マンガ・アニメも「文化」としてずいぶん成熟してきました。大根、たくあんに代わる練馬区の地域特産品にもなり得るかとも思います。ただ、アニメ発祥の地を謳うのであれば、保存、展示、検証作業など、とても地味だけれども、やらなければならないことは沢山あると思います。
スポーツマンガの名匠・ちばてつやさん。半世紀以上を練馬区で過ごし、ボクシングマンガの金字塔「あしたのジョー」や少女マンガ「みそっかす」(「あかねちゃん」の題でアニメ化)など、数多くの作品を練馬区で生み出してきました。練馬区の魅力は、体を動かすことが好きだから近所にテニスや野球が出来る施設が多いことだと語ります。夢や希望が持てるような作品を心がけていると語るちばさんの多彩な作品群は今でも色あせることはありません。
プロフィール
昭和14年東京生まれ。少女マンガから青年マンガまで幅広く活躍。代表作に「あしたのジョー」「おれは鉄兵」など。平成29年、日本漫画家協会会長に就任。第22回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。同年から練馬区名誉区民。ラム
©高橋留美子/小学館
『うる星やつら』は、1981(昭和56)年にアニメ化され、1986(昭和61)年まで足かけ5年にわたり、全218話が放送された。
高橋留美子先生(原作者)のコメント
練馬区はとても安全で住みやすい街で、やっぱり閑静な感じがするんですよね。今の季節は桜がものすごくきれいですしね。練馬区さんの「アニメ・マンガのまち」の取り組みはとてもすばらしいと思います。だからもっと宣伝してもらって、みなさんが喜ぶような催しとかもずっとやっていただけるといいですね。今回は、そうそうたる先生方が生み出したキャラクターたちと並べていただけて、ものすごく光栄なことだと思っています。
少年マンガ史を鮮烈に塗り替えた「うる星やつら」の作者・高橋留美子さん。「読みやすく、気楽に楽しんでいただけるマンガを心がけています」と語る高橋さんの描く作品には、女性ならではの視点と細やかさがあふれています。それが読者の心を大きく揺さぶり、長期連載の大ヒット作を連発。30年近くも練馬区で活動されており、お気に入りのポイントは「適度に便利で、住宅地は静かで、春は桜が綺麗。毎年楽しみにしています」なのだそうです。
プロフィール
代表作は「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNE」「人魚シリーズ」など。多数の作品が映像化されている。平成31年には、第46回アングレーム国際漫画フェスティバルでグランプリを受賞。「大泉アニメゲート」てについて詳しくはこちら
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