「ねりま発！日本のアニメ」石神井公園ふるさと文化館で開催中！

2016年05月11日

練馬区立石神井公園ふるさと文化館では、収蔵品企画展「ねりま発！日本のアニメ」を開催中です。

「アニメ・イチバンのまち練馬区」は、日本のアニメ製作が本格的に始まった《ジャパンアニメーション発祥の地》であり、日本初の劇場用長編アニメ「白蛇伝」や日本初の連続TVアニメ「鉄腕アトム」が製作された「アニメ・イチバン最初」のまちです。そして現在は、アニメ産業に関わる会社が一番多く集まっている「アニメ・イチバン多い」まちでもあります。練馬区ではアニメを区の特徴の１つとして位置づけています。

今回の展覧会では、アニメーション制作用の道具や機材のほか、練馬区を代表するアニメスタジオ「東映動画（現・東映アニメーション）」「虫プロダクション」が制作した作品で使用された絵コンテや原画、セル画などの制作資料などを多数展示。練馬のアニメスタジオを起点として発展した、日本のアニメーションの歴史を紹介しています。

第1章「日本のアニメーションの歴史」

会場に入ると壁に帯状に貼られた年表が目に入ります。これは日本で初めてアニメーションが作られた1917年から2015年までに制作された劇場用とTV用（主に東京エリアの地上波で本放送されたもの）の作品名を紹介したもの。その時代のおもな事象や、映画・アニメ業界の動き、練馬区での出来事も補足されており、日本のアニメーションの歴史をいろいろな角度から見る事ができます。

主に東映動画で制作された作品のセル画や作画資料なども展示されています。

第2章「アニメーション制作　むかし・いま」

このコーナーでは、ふるさと文化館に収蔵されているアニメーション制作で作画に使われる道具や撮影機材等を展示しています。東映動画で使用されていた、アニメーション撮影用に改造されたカメラや、当サイトの特集記事（http://animation-nerima.jp/topics/feature/vol11/）でも紹介したマルチプレーン撮影台で使用されていたフィルターなど、アナログ時代のアニメーション制作を支えていた【むかし】の技術の数々を目にする事ができます。

デジタルでの制作に移行した【いま】からは、

練馬区PRアニメ『タイムカプセル＋』（http://animation-nerima.jp/special/timecapsule/）を題材に、アニメができるまでの工程を解説するパネルも展示されており、実際に完成した映像もTVモニターで上映されています。

第3章「アニメ・イチバンのまち　練馬区の取り組み」

ここでは、「アニメ・イチバンのまち」としての練馬区の取り組みを紹介しています。

練馬区では、アニメカーニバルなどのイベントをはじめ、アニメ人材育成の為の支援事業、公式キャラクター「ねり丸」によるPR活動、「アニメ・イチバンのまち」を国内外に紹介する冊子の配布等を行っています。

(http://animation-nerima.jp/nerima-and-animation/jigyou/)

コーナーの一画では、「ねり丸」と関連グッズを紹介。

当サイトで公開している「ねり丸」アニメ（http://animation-nerima.jp/nerimaru/movie/）の上映も行われています。

例年秋に開催している練馬アニメカーニバルからは、2015年のイベント出演者全員のサインが入った貴重なポスターを展示。

このほかにも、練馬区が行ったセミナーやイベント等に出演されたアニメ関係者や漫画家のサイン色紙も紹介されています。松本零士先生、ちばてつや先生をはじめ、練馬アニメカーニバル2015で映画『この世界の片隅に』トークイベントに出演された片渕須直監督とこうの史代先生や、練馬区が舞台として登場する『四月は君の嘘』のイシグロキョウヘイ監督、2014年度の練馬区アニメ人材育成支援事業「原画OJT・練馬　絶対画力をつける！」で講師を務めたアニメーター・竹内浩志さんなどのサインが並びます。