アニメニュース
「あしたのジョー、の時代展」が練馬区立美術館で開幕!
2014年07月25日
その開会式では、マンガ『あしたのジョー』の原作者である故・高森朝雄先生(梶原一騎氏の別名義)の夫人の高森篤子さん、同作品の漫画家であるちばてつや先生も駆けつけ、ひと言ずつご挨拶。練馬区の前川区長や協賛各社のみなさんの挨拶などを経て、いよいよ展示室が招待客に開放されました。
展示内容は大きく分けて4つ。第一章「あしたのジョー、の世界」、第二章「あしたのジョー、の時代」、第三章「あしたのジョー、肉体の叛乱」、第四章「あしたのジョー、あしたはどっちだ」とそれぞれ章立てされています。
まず第一章「あしたのジョー、の世界」では、マンガ『あしたのジョー』のマンガ原稿を中心に、貴重な表紙絵や扉絵の原画、テレビアニメ『あしたのジョー』のセル画や各種設定資料などが展示され、作品世界を詳しく知ることができる構成となっています。特に『あしたのジョー2』の各話の最後などに必ず挿入された止め絵の乗り替わり処理(ハーモニー)用の貴重なイラストは必見! さらに圧巻なのは、プロモデラー山田卓司氏渾身の力作ジオラマ「泪橋の丹下拳闘クラブ」! 数々のドラマが生まれた橋の下のジムが精密に再現されています。
第二章「あしたのジョー、の時代」は、原作マンガの描かれた1967~73年を中心に、当時のテレビCMの映像や雑誌、音楽、さらに当時隆盛した前衛芸術作品などによって当時を振り返る、といった構成内容。特に、劇作家の寺山修司と彼が主催の劇団・天井桟敷に関わる展示は充実しており、展示室の最後には、彼らが手がけた力石徹告別式の祭壇が再現されています。
第三章「あしたのジョー、肉体の叛乱」は、新しい芸術形態として当時興隆した暗黒舞踏と、その第一人者である土方巽らの活動を紹介。ジョーのように己の肉体ひとつで時代に抗った彼らの軌跡を追うことで、ジョーとその時代を浮き彫りにします。
最後の第四章「あしたのジョー、あしたはどっちだ」では、『あしたのジョー』へのオマージュ作品を展示。金山明博、島本和彦といったアニメーターやマンガ家をはじめ、浅葉克己や及川正通などの有名イラストレーターやグラフィックデザイナーによる渾身の力作が多数紹介されています。現代アート作家としても活動中のしりあがり寿による映像インスタレーションも意欲的な作品で必見です。
「あしたのジョー」という作品は、どんな時代に生まれ、どんな人々に支持され、どんな影響をもたらしたのか。マンガやアニメの枠を飛び越えて一時代を築いたひとつの作品とその時代を、徹底的にフィーチャーした意欲的な展示会、ぜひご覧ください!
©高森朝雄・ちばてつや/講談社
あしたのジョー、の時代展
【会期】平成26年7月20日(日曜)~9月21日(日曜)
【休館日】月曜日(ただし、7月21日、9月15日【月・祝】は開館、翌日休館)
【開館時間】午前10時~午後6時※入館は午後5時30分まで
【観覧料】一般500円、高大学生及び65~74歳300円、中学生以下及び75歳以上無料(その他各種割引有)
あしたのジョー、の時代展(練馬区公式ホームページ)
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