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6月2日(日)まで会期延長!《シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019》アーツ千代田3331にて開催中!
2019年04月27日
世界的インダストリアルデザイナー、シド・ミード氏。
『ブレードランナー』(82)、『2010』(84)、『エイリアン2』(86)などのSF映画のデザインを手がけ、“ビジュアル・フューチャリスト”として数多くのクリエイターや作品に影響を与えています。近年では、『ブレードランナー2049』(17)への参加が話題になりました。
日本でも企業のプロジェクトへの参加や、アニメ『YAMATO2520』(95-96)や『∀(ターンエー)ガンダム』(99-00)のデザインなどで知られています。
そのシド・ミード氏のこれまでの活動歴のなかから150点を展示する原画展、『シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019』が、千代田区のアーツ千代田3331にて開催中です。
日本でのシド・ミード氏の個展は、34年ぶりの開催です。
※好評につき、会期が6月2日(日)まで延長されました。
但し、グッズ販売は5月28日(火)までとなります
開催前日の4月26日には内覧会が行われ、シド・ミード展実行委員長・植田益朗さん、同プロデューサー・渡辺繁さん、同キュレーター・松井博司さんによるトークがおこなわれました。
植田さんは、「2018年に、ミードさんのお宅に行く機会があり、そこで『PROGRESSIONS』というミードさんの巡回展が行われている事を知ったんです。そこで『日本でもいかがですか?』と聞いたら、OKをいただけたのですが、そこからが大変な道のりで(苦笑)とにかく今日ここまでたどり着けたのは、ミードさんのことを愛してくれている方々の想いのおかげです」と挨拶。
渡辺さんは、「ミードさんは日本の企業との仕事でも活躍されていて、更に日本を代表するアニメーションキャラクターである『宇宙戦艦ヤマト』と『機動戦士ガンダム』も、ミードさん的切り口で取り組まれています。植田と私は『∀ガンダム』のデザインをミードさんに依頼した者なので話はしやすかったのですが、『YAMATO2520』はいろんな問題があって正直不安でした。が、ミードさんが『YAMATOはちゃんと紹介されていないので、是非日本で見てほしい』と言ってくださってクリアになりました」と解説。
松井さんは、「今回はシド・ミード先生の原画のなかでも、今まで日本に来ていないもの、誰も見ていないもの、世界初公開のものにフォーカスしてみました。この奇跡のコレクションを、この数、このコンディションで見ていただけるのは、日本でのこの期間だけです!」と、今回の展示について熱く語られました。
トークの最後は、登壇者を代表して植田さんが締めくくります。
「昨日から展示の準備をしていますが、生の原画が持つ魅力をひしひしと感じています。展示を見ていただいて、是非この魅力をたくさんの方々に広めてほしいです」
今回の展覧会は、ミード氏が所有する膨大なアーカイブから厳選された画稿のほか、日本独自のセレクションを加えた4つのパートで構成されています。
PROGRESSIONS
60年にわたるキャリアの中で描かれた初期水彩画から最新作の中から、ミード氏が自薦した50点を一堂に展示するコーナーです。2012年から全米各地を巡回中の展覧会『PROGRESSIONS』を日本向けにアレンジ。作品のイメージから、陸・海・空・建築物・宇宙の順にみられるように配置されています。
本展のキーアートでもある、未来の東京をイメージして描かれた「TOKYO2040」などの一部の作品は、下絵も一緒に展示されています。
また、ミード氏が携わった映画『ブレードランナー』の終盤で、レプリカントのロイが発するセリフから着想した作品「ショルダー・オブ・オリオン」は、図録にも掲載されていない貴重な1枚。展覧会のみでの展示となっています。
Memories Of The Future:Matsui Collection
画集最新刊「シド・ミード ムービーアート」で翻訳監修を担当し、シド・ミード研究家・コレクターでもあり、本展のキュレーターを務める松井博司さん。その松井さんの秘蔵コレクションより、ミード氏がブレイクする前の1960年代から70年代にかけて描かれた作品(原画など)を紹介するコーナーです。
一部の作品は、イラストの制作過程を追える展示になっています。
The Movie Art Of Syd Mead
ミード氏が初めて映画に関わった『スタートレック』(79)、ミード氏の名前を世界に知らしめた『ブレードランナー』(82)のほか、『2010』(84)、『エイリアン2』(86)、『ブレードランナー2049』(17)など、多数のハリウッド映画のために描かれたプロダクション・デザインやスケッチ、イラストを紹介するコーナーです。
これまで未発表の初期デザインや、未制作映画のデザイン、プロモーション用アートなども展示されています。
TYO SPECIAL
最後は、数あるミード氏のデザイン活動のなかでも特に多い日本でのプロジェクトを紹介するコーナーです。
『YAMATO 2520』からは、CAD(コンピューターを用いて設計・製図を行うシステム)による設計図やイラストなど多数の資料が公開されています。CADで描かれた「YAMATO」の断面図は、展示コーナーの壁面いっぱいに拡大されており、フォトスポットになっています。
本年が20周年の『∀ガンダム』からはモビルスーツのデザイン原画やポスターアートなどを紹介。「∀ガンダム」と「ターンX」の2体のイラストは拡大され壁画にもなっており、こちらもフォトスポットにもなっています。
このほか、HONDA、国際スポーツフェアなどの作品群も展示されています。
本展では、音声ガイドも用意。ガイドの声を担当するのは『∀ガンダム』の主人公ロラン・セアック役の声優・朴璐美さんが務めています。ガイドの中では、作品に対するミード氏の言葉も紹介されており、展覧会をより楽しめる内容になっています。(別途利用料がかかります)
シド・ミード公式アプリ「オブラゴンAR」を使った、会場内でのAR体験も設定されています。
3連作品「ペブルビーチ・トリプティック」をはじめ、AR対応マークのある作品に対してアプリを使用すると、スケッチや映像、3Dモデルなどが立ち上がるようになっています。
物販コーナーには、パンフレット(図録)やポストカードのセットをはじめ、展覧会限定商品が並びます。
また、シド・ミード氏の監修を受けた、高精彩複製画〈プリモアート〉の受注も行われています。
※グッズ販売は5月28日(火)までとなります
多数の世界初公開作品を含む、150点を展示する原画展《シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019》は、アーツ千代田3331にて5月19日(日)まで開催中です。
※会期延長に当たっての諸注意は、下記公式サイトのニュースページをご確認下さい
《シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019》公式サイト ニュースページ
《シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019》
会期/2019年6月2日(日)まで
※会期中無休(館内施設は火曜定休)
※グッズ販売は5月28日(火)まで
時間/11:00 〜20:00 (最終入場は閉館の30分前まで)
会場/アーツ千代田 3331 1Fメインギャラリー
(東京都千代田区外神田6丁目11-14)
料金/一般 2,000円、学生(大学生・専門学校生以下)1,000円、
小学生以下無料
※障害者手帳お持ちの方および付添者1名無料
《シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019》公式サイト
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