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関町小学校の児童がアニメ作りに挑戦!アニメ産業と教育の連携事業レポート

2016年02月22日

練馬区では、区の特徴的な産業であるアニメを活用した教育活動に取り組んでおり、アニメ文化を通じて作る楽しさやプロの仕事を学ぶ授業を行っています。

 

昨年12月18日に行われた授業(※レポートはこちらから)に引き続き、1月29日に関町小学校で行われた授業を取材しました。

12月に行われた授業と同じく、今回も関町小学校の図書館を教室として、マンガクラブに所属する4~6年生の児童30人あまりが参加。

先生は前回と同じく、練馬区内のアニメーション制作スタジオ「メビウス・トーン」の代表で、アニメーション作家の遊佐かずしげさんが務めました。

 

 

児童たちは友達と相談しながら、前回の授業で行った「2枚の絵で作るパラパラアニメ作り」を応用して、今回の授業までの間に、それぞれにショートアニメを制作しました。

この日は、そのアニメを鑑賞しながらの授業です。

まずは、完成した全作品をスクリーンで上映。出来上がった映像を見る児童から歓声が上がる中、遊佐先生も「この動きは面白いね」「これは良く動いてる!」「ここはもっと良くなるように、あとで描き方を説明するね」と感想を述べながらの鑑賞になりました。

鑑賞後、遊佐先生が児童に感想を聞くと、「自分の描いた絵が動いていて面白かった」「本当のアニメを見てるみたいで楽しい」など、次々と声が上がります。

遊佐先生は、「どれも良かったね。ちゃんとストーリーが出来ていて面白かったです」と総評。「カップ麺を持って走って来る人の足がちゃんと動いていたね」「猫が振り向くシーンが良く描けていて驚きました」と、特に良かった点を挙げました。

この後、もう一度上映しながら、作品ごとの講評に移ります。児童の発想の面白さに、遊佐先生も意表を突かれた様子で、様々な動きにアドバイスをしていきました。

 

猫や鳥、ウサギなどの動物が登場する作品が流れると、遊佐先生は「プロのアニメーターでも、動物の動きを描くのは大変なんです。挑戦してくれて嬉しいです」と話します。そして、鳥の大きさによる羽根の動きの違いや、動物の脚や体の動きを説明し、より動いているように見せるテクニックを教えました。

そして全作品の上映が終了。「みんなが作ったアニメに色を付けると、もっと残像効果が出て動いてるように見えます。効果音を付けても面白いよ」と児童たちに話しました。

最後に遊佐先生は、急に突風が吹いた時の傘を持った人の動きを解説します。実際に傘を手に取ると、児童を指名して演じてもらいます。リアクションの取り方は人それぞれ。遊佐先生も演じて見せ、そのコミカルな動きに笑いや拍手がおきました。

「不意に風が来た時や、あらかじめわかっている時では全然動きが違いますね。アニメを作るのには絵を描く事も大事だけど、演技もたくさん勉強します。みんながこれから、もっとアニメーションに興味を持ったら、ぜひ、お芝居の勉強もしてみてください」と、授業を締めくくりました。

アニメーションをつくるということは、単に絵を描くだけではなく、いろいろなものを観察して動きを知ることも大事だということが良くわかる授業でした。

 

これらの授業を通し、アニメーション制作に興味を持った子どもたちから、将来のアニメーターが育ってくれると良いですね。

 


アニメ産業と教育の連携事業
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