練馬区アニメイベント
アニメプロジェクトin大泉 2019開催報告
晴天の大泉で、恒例のアニメ祭り開催!
大泉を舞台に毎年開催されている《アニメプロジェクトin大泉》は、今年で早くも16回目(改名前も含む)。5月とは思えないほどの陽気のなか、アニメにまつわるさまざまなイベントが催されました。
今年は、大泉小学校・妙延寺・大泉風致地区公園・大泉図書館にくわえ、東映アニメーションミュージアムも会場となり、催し物が実施されました。大泉といえば東映アニメーションのスタジオがあり、練馬区内でも指折りのアニメの聖地。そんな大泉に、今年もたくさんの家族連れやアニメファンが集結しました。
Pick Up!〈神谷明トーク&ソングライブ〉
「劇場版シティーハンター」大ヒット御礼! 歌とトークのバラエティーショー
ステージは、神谷さんのトークの合間に歌を挿入する形で進行していきます。
まずは挨拶代わりのアニメメドレーからスタート。「バビル2世」「ゲッターロボ」「勇者ライディーン」と、神谷さんご自身が主人公を演じたアニメの主題歌を熱唱されました。
最初のトークでは、ご自身が雨男であるというネタで盛り上がりました。これはかなり昔から有名な話のようで、地方公演に行ったときなどに、ステージにあがった途端に雨が降ることもあったのだとか。なかでも熊本では、大雨のために拡声器でステージをこなしたとのこと。
神谷さんご自身が立ち上げた事務所である「冴羽商事」の創立のお話の際には、事務所に所属する歌手・古川貴子さんもステージに登場。古川さんは子どもから大人まで楽しめる国民的アニメ映画『となりのトトロ』のテーマソングを熱唱しました。
「シティーハンター」シリーズのレギュラーキャストの方々とのやりとりなど、現場の雰囲気を伝える貴重なお話しの数々を披露され、ファンの方々は聞き入っていました。そして、ときおり披露する自身のキャラクターの声色にも、大きなどよめきと拍手がわきおこっていました。
「シティーハンター」TVシリーズから、神谷さんご自身が歌った挿入歌など2曲も披露しました。
「キン肉マン」もまた、神谷さんの代表作のひとつであり、現在までシリーズが続いている超人気作のひとつ。
今年で連載開始から40周年を迎え、記念刊行物が出版されるなど盛り上がりをみせています。神谷さんは、そうした関連書籍を知人などに配ることも多く、いつも大変喜ばれるのだとか。「そういうときは、やっててよかったと感じますね」と感慨深げでした。
また原作者・ゆでたまご先生(原作担当・嶋田隆司先生/作画担当・中井義則先生)とも交流は長く、先日神谷さんのラジオ番組に嶋田先生が出演された際には、神谷さんがキン肉マンの声を収録した特別な目覚まし時計を贈り、大変喜ばれたそうです。
同作のコミカルな作品挿入歌や、串田アキラさんが歌った主題歌なども熱唱されました。
神谷さんの熱いトークはその後も続き、古川さんも再びステージへ。ラストナンバーは、おふたりによる『となりのトトロ』のオープニングテーマ「さんぽ」。観客席の子どもたちも足踏みしながら一緒に歌い、楽しいステージは大きな拍手で終了しました。
Pick Up!〈大泉第二中学校 吹奏楽部演奏〉
吹奏楽アレンジされた、アニメの名曲の数々!
大泉小学校会場では、10時10分から大泉第二中学校吹奏楽部による公演も行われました。同校は昨年に続いての登場で、ドラムセットや木琴、ティンパニなどをまじえた、21名の部員による本格的なアンサンブル。ご家族連れなどのお客さんで客席は満員になりました。演奏は、大泉在住の漫画家・松本零士先生の代表作のテーマソングからスタート。
そして国民アニメ映画や長寿TVアニメ作品のメドレー、近年のヒット作品や同部がマーチング曲としても使っているというアニメの主題歌など、新旧様々な曲を演奏。客席のみなさんからも手拍子が上がります。
部員たちは、演奏する楽器のパートがくるたびに立ち上がる演出を交えるなど、元気に若々しく、かつしっかりとした演奏をしていたのがとても印象的でした。
また、この春入学したばかりの新入生部員15名も楽器運搬に参加。まだ演奏には参加できませんが、演奏会の中の役割を担うことを経験しました。
大泉小学校 会場
季節外れの暑さに負けない、熱気にあふれたメイン会場!
今年のメイン会場も練馬区立大泉小学校に設定されました。
例年以上の方々がつめかけ、中庭に設けられた特設駐輪場は、隙間ひとつない満車状態となっていました。
会場には、練馬区が誇る公式アニメキャラクター「ねり丸」も登場。子どもたちがたくさん集まってのグリーティングが行われました。その後もねり丸は会場に現れ、子どもたちをお出迎えしていました。
10時からは、アニメプロジェクトin大泉推進連絡会会長・貫井武彦さんが登壇して開会のご挨拶です。例年、キャプテン・ハーロックのコスプレがお馴染みの貫井さんですが、今年は趣向を変えて「銀河鉄道999」のメーテルが描かれたスカジャンで登場。大泉第二中学校吹奏楽部のホーン隊によるファンファーレを受け、令和初となるイベントの開幕を高らかに宣言しました。
前庭にはテントが用意され、T・ジョイSEIBU大泉、西武鉄道、日本郵便がブースを出展。さらに今年は、4会場(大泉図書館を除く)でスタンプを集める会場回遊スタンプラリーのゴール地点となる抽選テントも設置され、おおいににぎわっていました。
体育館のステージは、10時10分の大泉第二中学校吹奏楽部の公演からスタート。
11時からは〈スター☆トゥインクルプリキュアショー〉。今年のプリキュアも大変な人気で、あっという間に整理券が無くなる大盛況ぶりです!
ステージが開始されると、さっそくキュアスター、キュアミルキー、キュアソレイユ、キュアセレーネが登場。宇宙妖精のフワとプルンスを連れてのご挨拶です。そしてプリキュアたちは、今作のキーワードである「イマジネーション」を育むためにさまざまな試練に挑みます。そんななか、今作の敵となるノットレイダーのカッパードたちが現れ、客席に乱入するなど大暴れ! 会場のちびっ子たちは、プリキュアたちのピンチを救おうと「がんばれー!」と大声援を送ります。そして声援を受けたプリキュアたちは、みごとにカッパードたちをやっつけて大団円となりました。
14:00からは、大人気声優・神谷明さんのトーク&ソングライブを実施。こちらも体育館いっぱいのお客さんであふれ、大興奮のステージとなりました。
ライブ終了後は、時間いっぱいまで「世界都市農業サミット応援企画」としてPR動画を上映。
「世界都市農業サミット」は、都市農業の魅力と可能性を国内外に発信するため、11月29日(金)~12月1日(日)に世界5都市から関係者を招聘して練馬区で開催されるイベントです。
上映された映像のテーマは「都市の未来をつくる 練馬の都市農業」。練馬区は23区で最も農地がたくさん残っていて、代々続く農家も多い土地柄です。映像では、練馬大根の農家のインタビューや、区内の小学校で畑作業をしている様子など、現地の映像をまじえつつ「練馬の農業が都市のなかで生き続けている」現状を紹介していました。さらに別の映像では、練馬産の野菜や牛乳などを使用した料理を紹介。おいしそうな料理の数々に、お客さんは見入っていました。
教室では、恒例の〈セル画体験教室〉も開催。完全予約制で入れ替え制のため、整理券の配布時間には、今年もあっという間に長蛇の列ができていました。体験するちびっ子は、ねり丸の線画が描かれた表情違いのセル画(5種)から好きな1枚とビニールエプロンを受け取り、指導を受けながら彩色をしていきます。最後に、10種類の背景からひとつを選んで組み合わせ、できあがり! ちびっ子たちもさることながら、保護者の方々も一緒になって真剣に彩色する姿が、とても印象的でした。
妙延寺 会場
ひときわにぎやかで熱い境内!屋台も充実!
練馬区内屈指の古刹・妙延寺の本堂前特設ステージでは、さまざまなショーが催されました。
12時30分からは、ゆめーてる商店街を守るご当地ヒーロー「護街戦士ショウエイダー」のショーを実施。敵役のブラックローズ団は、年々パワーアップしているようで、例年以上にショウエイダーは苦戦します。いよいよピンチとなった場面では、親友のヒーロー・ジェイドが登場し、ちびっ子たちの応援で力を得て悪を一蹴! ふたたびゆめーてる商店街に平和が訪れたのでした。
そして、ショウエイダーのテーマソングを歌うSHUN from max modeさんが登場し、主題歌などを熱唱。引き続き行われたショウエイダーたちのグリーティングにも飛び入り参加していました。
14時からは、大泉ゆめーてる商店街のテーマソング『スマイル〜ゆめーてる』を歌うアーティスト・愛甲ミカさんのライブを実施。 今回もキッズ向けの人気シリーズや、練馬区と関係の深いアニメのテーマソングの数々を熱唱。愛甲さんがバブルガンを片手に観客席の間を歩き、歌いながらたくさんのシャボン玉を発射すると、会場は澄んだ歌声とシャボン玉に包まれ、子どもたちが大はしゃぎでシャボン玉を追いかける姿が印象的でした。『スマイル〜ゆめーてる』を熱唱したときは、コスプレした青年部の人たちなどがダンサーを務めて、ステージをより一層華やかに。その姿に触発され、子どもたちも家族と一緒に踊っていました。
そして14時45分からはプリキュアグリーティング、15時30分からは《スター☆トゥインクルプリキュアショー》を実施。ステージのラストは、プリキュアたちによるエンディングダンスの講習も行われ、最後まで歓声に包まれていました。
ステージ外周には、大泉ゆめーてる商店街に関連する食べ物の屋台が軒を連ね、さらにその外側では、玉入れやスタンプラリーのほか、昨年に続いてベーゴマ大会が行われました。
とても暑かった1日でしたが、境内の大イチョウがよい木陰をつくっていて、憩いの場となっていました。
大泉風致地区公園会場
大泉桜学園吹奏楽部のアニソンステージ!プリキュアの活躍に大声援!
大泉学園町7丁目にある大泉風致地区公園には、今年も特設ステージが設けられました。
最初のステージは、恒例となった練馬区立小中一貫教育校・大泉桜学園吹奏楽部の皆さんによるアニメソングの演奏です。松本零士先生原作のアニメ映画の主題歌を皮切りに、人気アニメの主題歌などを披露。生徒たちの息の合った演奏に、大きな拍手が上がります。最後は会場からのアンコールにも応えました。
ここで観客席をファミリー向けに模様替えし、妙延寺会場のステージでもお馴染みの愛甲ミカさんのライブがスタート。愛甲さんは東映アニメーション作品を中心としたアニメソングを次々と歌います。観客席の子どもたちも立ち上がり、一緒に歌ったり踊ったりする姿も見られました。
そして、いよいよお待ちかねのプリキュアが登場!12時10分からはグリーティング、続いて13時からは《スター☆トゥインクルプリキュアショー》が実施されました。ファミリー席の周りにも、ギッシリと立ち見の輪ができており、人気の高さがわかります。 プリキュアたちが繰り広げるアクションに、子どもも大人も一緒になって、大きな声援を送っていました。
ステージではこの後もフラダンスショーやトランペット演奏、大道芸やプレゼント大会なども行われ、イベントの最後までにぎわっていました。
会場内には、紙飛行機を飛ばして商品をゲットできる「フライトミッション」や、けん玉体験コーナー、ふわふわ遊具なども設置され、子どもたちが楽しく遊ぶ姿が見られました。
商店会の皆さんによる屋台や、餅つきの実演も大盛況でした。
今回は、ステージから観客席の上を覆うように日除けのシェードが設置されており、直射日光対策も万全。無料の給水所も設置されており、イベントを実施する商店会の皆さんの、来場者に楽しんでもらおうというサービス精神あふれる会場運営が行われていました。
大泉図書館会場
「楽しかった!」と話す子どもたち! アニメ上映や体験教室に家族みんなで参加!
大泉図書館では、会議室を使った体験教室と、視聴覚室でのアニメ作品上映が開催されました。
体験教室では、「あにめのたまご~ソーマトロープを作ってみよう!」と「プラバンでつくる アニメキャラキーホルダー」の2つを実施。
「あにめのたまご~ソーマトロープを作ってみよう!」が行われたのは、10時30分と15時からの2回。ソーマトロープは、1825年にイギリスで誕生した玩具で、「驚きの回転」という意味があり、円板の表と裏に絵を描いた紙を貼り、竹串を垂直に挿して、でんでん太鼓を鳴らす要領で高速回転させると、2つの絵が重なってひとつの絵に見えるというもの。この仕組みが、アニメーションのもとになっています。
こうした説明が、最初に講師の先生からあったあと、さっそくソーマトロープづくりが始まりました。色を塗るだけでつくれるよう、あらかじめキャラクターを印刷した紙も準備されていましたが、多くの子どもたちが自分のオリジナルキャラクターを考えて創作にチャレンジ。絵を描き終えて竹串を勢い良く回転させ、仕組みがわかると、もっと面白くするために工夫し、2個目、3個目にチャレンジしていました。
「プラバンでつくる アニメキャラキーホルダー」が開催されたのは、11時30分と14時から。10センチ四方のプラバンに油性マジックで絵を描き、トースターで加熱してオリジナルのキーホルダーをつくろうという体験教室です。講師の先生からつくり方の説明があったあと、さっそく絵づくりが始まりました。こちらも下絵として使えるキャラクターが準備されていたものの、多くの子どもたちがオリジナルキャラクターにチャレンジ。お父さん、お母さんと協力してつくるお子さんもいました。
絵を描き終えてトースターで加熱すると、1/4くらいの大きさまで縮み、厚みも出て、しっかりしたプレートの出来上がり。これにキーホルダーの金具をつけると、世界にひとつしかないキーホルダーの完成です。うまくできると面白くなって、2個目、3個目にチャレンジする子どもたちも。「小さいころ、お母さんもつくったんだよ」という会話も聞こえてきました。
体験教室が終了すると、「楽しかった!」と先生に挨拶するお子さんや、「家でもつくりたいから」といって、プラバンをもらうお子さんの姿も。「1回体験して面白さがわかると、いろいろ工夫して自分だけのものをつくり出す。子どもたちの豊かな創造力には、本当に驚かされます」と、講師の先生もお話されていました。
会議室には、館内に常設されている「アニメーションコーナー」も、紹介されていました。
視聴覚室でのアニメ作品上映は、10時からスタート。『はらぺこあおむし』、『ダンボ』、『ムーミン谷の夏祭り』の3作品のほか、「アート・アニメーションのちいさな学校」短編作品集が計4回上映されました。
東映アニメーションミュージアム会場
人気キャラクターとの記念撮影に大喜び! 貴重な資料の展示も!
日本の商業アニメーションの先駆けであり、どこよりも多くの作品をつくってきた東映アニメーション(旧・東映動画)。その制作中心拠点である大泉スタジオが2018年に生まれ変わり、旧スタジオ内にあった「東映アニメーションギャラリー」をリニューアルして誕生したのが、「東映アニメーションミュージアム」です。今回から、こちらも会場として復活しました。
開場時間になると、列をつくっていた家族連れが順序よく入場。目の前には東映アニメーションのシンボルマークになっている映画『長靴をはいた猫』の主人公「ペロ」の噴水があり、みんなを出迎えます。
その先にあるのが、展示室の入り口です。
展示室では常設展示のほか、2019年のゴールデンウィークに復活した『東映まんがまつり』の企画展示「復活!東映まんがまつり」も行われていました。
『東映まんがまつり』は、1967年に『まんが大行進』として始まった、東映の子ども向けオムニバス映画興行。今回の「復活!東映まんがまつり」は、この伝統ある映画興行が、29年ぶりに復活したことを記念して企画されたものです。
展示されていたのは、今回公開された映画『おしりたんてい』『爆釣バーハンター』『うちの3姉妹』『りさいくるずー』の作品情報をはじめ、『東映まんがまつり』が誕生した経緯と歴史年表を紹介したパネル、歴代のポスター、劇場パンフレット、ぬりえ、チラシなど。“実は『東映まんがまつり』のロゴは、毎回デザインが違うんだよ”といった、プチ知識も紹介されていました。
展示ポスターの中には、『東映まんがまつり』を企画するきっかけになった1963年公開の劇場アニメ『わんわん忠臣蔵』や、『まんが大行進』時代のもの、さらには『東映まんがまつり』として初めて公開された『少年ジャックと魔法使い』のポスターも。そんなポスターを、孫と手をつないで懐かしそうに見つめるおじいちゃんとおばあちゃんの姿も見受けられました。
このほか、「アニメができるまで」と題して、おしりたんていを題材に、各制作工程での作業内容を紹介する映像も公開されていました。
噴水横の人工芝エリアでは、11時・13時・15時の3回、グリーティング「おしりたんていがやってくる!」が開催されました。おしりたんていとダンス&握手&写真撮影が楽しめるとあって、イベント開始の1時間ほど前から入場を心待ちにする家族連れが列をつくり始める大盛況ぶり。会場は3回とも満員で、おしりたんていがステージに登場すると、子どもたちから大歓声が沸き起こり、楽しいダンスと写真撮影で盛り上がりました。
会場回遊スタンプラリー
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