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アニメ『この世界の片隅に』関連イベント「すずさんの食卓3」が埼玉県所沢で開催されました

2015年05月01日


©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

片渕須直監督が現在準備中のアニメ『この世界の片隅に』。

(詳しくは特集記事「片渕須直監督特別インタビュー」をご覧ください)

その主人公すずさんが作った料理を実際に作って食べてみるイベント「すずさんの食卓」が、4月26日(日)に開催されました。

調理の段取りを説明する片渕須直監督

このイベントは、『この世界の片隅に』の原作マンガの中で、主人公の北條すずさんが、太平洋戦争中の昭和19(1944)年5月に、厳しくなる食糧事情の中、家族にすこしでも美味しくお腹にたまるように食べてもらおうと工夫して作った料理を、実際に作って食べる体験をするものです。ここで描かれる料理は、原作を描いたマンガ家・こうの史代先生が、当時の食糧事情を調べ、自ら考案した料理ですので(既存の料理ではありませんので)、主人公すずさんが自分で工夫したのと同じということになります。

会場となったのは埼玉県所沢の古民家付き農園「Corot(コロット)」。遠く大分や兵庫、愛知からいらした方も含め、およそ40人が参加。晴天にも恵まれ賑やかな体験イベントになりました。

まずは受付で名札と料理の作り方を書いた紙が手渡されます。最初に片渕監督が挨拶と説明をして、イベントはスタート。古民家の前庭に並べられた大きなテーブル5つに分かれ、テーブルごとに料理を作り始めました。

初対面同士が多く、最初はだれが何をやるかもなかなか決まらない様子でしたが、徐々に一体感が生まれ、役割分担もスムーズになり手際よく料理を作っていけるようになったようです。

玄米を炒って3倍の水で炊く「楠公飯」

テーブルごとに作った料理は、玄米をよく炒ってからじっくり炊く「楠公飯(なんこうめし)」、馬鈴薯の入ったお粥、大根の皮の入った卯の花、梅干しの種を入れた水で煮たイワシ煮など。

各テーブルがそれぞれ作り終えたあたりで、片渕監督が「それではいただきましょう!」と声をかけ、料理を作った屋外テーブルで、昼食会が始まりました。

テーブルごとに自分たちで作った料理を食べながら、「意外に美味しい」「もっと塩気がほしい」など感想を言い合っていました。

参加の方たちの感想を聞いていると、マンガで読んでいるだけではなかなか想像がつかなくても、実際につくることで工夫のポイントもしっかりわかったようでした。

会の最後に片渕監督が「意外に炭水化物が多いですね。戦時中の女性の写真を見るとわりとふっくらされた方が多いのは、こういう食生活だったからではないかと思います。食料が少ないからみんな痩せていた、というのは思い込みなんですね」と挨拶され、実際に検証してみることの大切さを端的に語られました。

作中の料理を実際に作ること通して、片渕監督の作品創作姿勢にも触れられた意味深いイベントでした。

 

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