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『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』2021年、劇場公開決定記念! シリーズ第2弾『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』舞台挨拶付き上映イベントレポート
2020年01月09日
劇場作品「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」シリーズ第3弾が、2021年に劇場公開されることが決定。これを記念した、シリーズ第2弾『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』(以下、『ANEMONE』)の舞台挨拶付き上映イベントが、2019年12月23日に新宿区の新宿バルト9で開催されました。
『ANEMONE』は、2005年から2006年に全50話が放送されたSFロボットTVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」(以下、「エウレカセブン」)と、その関連作品をベースに、新たな構想に基づいた制作が行われている劇場三部作「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」シリーズ(以下、「ハイエボリューション」)の第2弾。
人類を死に至らしめる絶望の存在“エウレカセブン”から、世界を救うべく戦場に赴く少女・アネモネの物語が描かれます。
2018年11月に公開され、大きな話題となりました。
©2021 BONES/Project EUREKA MOVIE
本編終了後には、最新作の特報がサプライズ上映され、第3弾にして完結編となる『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』(以下、『EUREKA』)のタイトルも解禁されました。
(特報は『EUREKA』公式サイトにて視聴できます)
客席の興奮冷めやらぬ中、ステージに京田知己監督、エウレカ役の名塚佳織さん、南雅彦プロデューサー(ボンズ)が登場すると大きな拍手が上がります。MCは、アニメ評論家の藤津亮太さんが務めました。
〇『EUREKA』というタイトルが示すように、本作では〈エウレカ〉のことを描くのか?
京田監督/もともと、〈エウレカ〉の話をやりたいなと思って始めたのが『ハイエボリューション』でもあったので、自分にとっては必然的な形。それから、タイトルから「セブン」が取れたのが感慨深いですね。
〈エウレカ〉って女の子の話をちゃんとやらなければ、このシリーズは終われないので、できる限り彼女に寄り添う形のドラマにしたいなと思っています。
〇あらためて〈エウレカ〉に向き合うことについて
名塚さん/難しい部分はいっぱいあるんだろうなと覚悟はしているんですけれども。先ほど監督から少しだけお話をうかがったのですが、「〈エウレカ〉をとても好きになってもらえると思う作品」だと言っていただけたので、すごく楽しみです!
〇今回の『EUREKA』にはどんな思いが?
京田監督/「エウレカセブン」から14年経っていて、観ている方々も人生を積み重ねてきている。時間とか、経験の蓄積とか、大人になることとか、その延長線上で作品を作っていけるといいなと思っています。
〇特報に出て来るメカデザインの雰囲気がこれまでと違うのは?
京田監督/今回は完全新作という関係上、20人くらいのデザイナーさんに参加してもらっています。近年のアニメでは揃えられないメンバーを集めることができたので、面白い世界感を皆さんにお見せできるんじゃないかと思います。
〇特報に戦闘シーンをもってきたのは?
京田監督/今回特報を作った理由は2つあります。
1つは、1年ちょっとお待たせしてしてしまう皆さんに、せめてなにかお見せしたいということ。
もう一つは、ロボットが出て来るアニメ映画で、アクション・エンターテイメントをきっちりやるんだ!というのを、少しでも感じとってもらえると良いかな。ということです。
南さん/もう一つ、このご時世にもかかわらず、手描きでロボットアクションをやります!
メカニックという部分と、人がロボットに乗り込んでアクションをするというキャラクター性。それをアニメーターが描くことで、乗っている人の感情なども含めたロボットアクションを見せられると思います!
〇『ANEMONE』から『EUREKA』へと続くポイントは?
京田監督/『ハイエボリューション』を作るにあたり、最初の「エウレカゼブン」を作った頃から心残りがいくつかあって、それを解消しなければ終われないだろうと思っています。
その大きな柱の1つが、〈デューイ〉というキャラクターをどう描くか。
TVシリーズでは辻谷さん(声優・辻谷耕史さんのこと。2018年没)ありきで作らせていただいたキャラクターではあったんですけど、こういうことになってしまって。ちゃんと作りきることで、辻谷さんに対する僕らのメッセージになるといいかなと。
そしてやはり、〈エウレカ〉というキャラクターを、ちゃんと描いてあげること。
毎回、やりきれてるようでやりきれてないという感じが、自分の中で拭えなかったんですけど、今回はちゃんとやれるような気がしたので。
この2点を大きな柱としてやっていこうとして、大変なことになっているという(苦笑)
そして、レントンもエウレカも、「ハイエボリューション」3部作を通して成長していくことが大きなテーマなので、そこはギミックも含めて面白いことができてるかなと思っています。
〇〈エウレカ〉のキャラクターの変化は?
京田監督/あまり言及されていないことの1つですが、『ANEMONE』のラストでエウレカの首輪が取れているんです。シリーズをずっと追いかけてる人は気づいていると思いますが、すごく大きな意味があって、首輪が無くなったことでどうなるのか?という話もあるかなと。
名塚さん/監督から直接お話を聞けて、今はまだ不安ですけど、楽しみでいっぱいです。
この先の収録までの間に、今回出会うエウレカと向き合えるような成長をしておきたいなと思います。
〇最後にファンへのメッセージを
南さん/14年前に作ったオリジナル作品が、こうして楽しんでもらえているのはスタジオにとっても嬉しいです。みなさんをあと1年ちょっとお待たせすることになりますが、その間、我々はオリンピックも観ずに制作に励んでいきますので、是非是非お待ちいただけたらと思います。楽しみにしてください!
名塚さん/「エウレカセブン」のシリーズの絵の良さのひとつは、線画の柔らかさだと思います。メカやキャラクターたちの表情が、私も好きなので、ひとつひとつ丁寧に作り上げていけたらと思います。
まだ1年ありますので、良かったらTVシリーズを週1回ペースで見返していただけたら、ちょうど公開が始まるんじゃないかと思いますので(笑)、今まで作ってきた作品を見ていただけたら嬉しいです。
京田監督/この特報のメカの動きは、「3コマ落ち」なので、作画オタクの人たちは、YouTubeなどでコマ送りで見て下さい(笑)
「エウレカセブン」シリーズを作っていると、ビッグイベントが毎回観られない運命にあるんですけど、今回も頑張ります! 現場の士気も高まっています! 「観てホントに良かった!」と思ってもらえる映画を作っています!
あと1年とちょっと、お待ちください。今日はありがとうございました!
『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』
2021年、劇場公開
©2021 BONES/Project EUREKA MOVIE
配給 ショウゲート
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