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「第20回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」東京オペラシティタワーで開催中!

2017年09月25日

今回で20回を迎えた「文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展が、新宿区の東京オペラシティタワーで開催中です。この展覧会は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、優れた作品を顕彰し、受賞作品の鑑賞機会を提供することを目的としたメディア芸術の総合フェスティバル。

日本のメディア芸術界に大きく貢献した方に贈られる、「功労賞」受賞者の功績も併せて紹介されます。

平成9年度から毎年行われており、9月15日には内覧会が行われました。

内覧会に参加した受賞者の皆さん

本年度は、過去最高となる世界88の国と地域から、4,034作品が寄せられました。

展示会場は、東京オペラシティ アートギャラリーと、NTTインターコミュニケーション・センターの2箇所。各部門の大賞、優秀賞、新人賞など、150点以上を紹介しています。

◇アート部門

大賞  

『Interface I』(メディアインスタレーション) Ralf BAECKER さん[ドイツ]

 

優秀賞

・『The Living Language Project』(ハイブリッドアート、メディアインスタレーション) Ori ELISARさん[イスラエル]

・『Jller』(メディアインスタレーション) Benjamin MAUSさん[ドイツ] / Prokop BARTONÍČEKさん[チェコ]

・『Alter』(メディアパフォーマンス) 『Alter』制作チーム(代表:石黒浩さん/池上高志さん)[日本]

・『培養都市』(映像インスタレーション) 吉原悠博さん [日本]

 

新人賞

・『The Wall』(写真、書籍) Nina KURTELA [クロアチア]

・『DCT: SYPHONING. The 1000000th interval.』(映像インスタレーション) Rosa MENKMANさん [オランダ]

・『あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。』(メディアインスタレーション) 津田道子さん[日本]

大賞の『Interface I』は、自然界の放射線を感知すると作動する、192個のモーターを使った反応を見えるようにした作品です。

優秀賞の『Alter』は、ロボットの持つ「生命らしさ」を外見だけでなく、複雑な動きでも表現しています。

新人賞受賞作『The Wall』は、ドイツ・ベルリンにあるギャラリー、美術館など約300カ所の白い展示壁を撮影したクロアチアのNina KURTELAさんの作品。近づいて良く見ると、それぞれの壁に個性があることに気づかされます。

 

アート部門 受賞作品一覧

◇エンターテインメント部門

大賞

『シン・ゴジラ』(映像作品)  庵野秀明さん/樋口真嗣さん[日本]

 

優秀賞

・『Unlimited Corridor』(VRシステム) 『UnlimitedCorridor』制作チーム(代表:松本啓吾さん) [日本]

・『Pokémon GO』(アプリケーション) 『PokémonGO』制作チーム(代表:野村達雄さん)[日本]

・『NO SALT RESTAURANT』(ガジェット、プロジェクト) 川嵜鋼平さん/中野友彦さん/中村裕美さん/橋本俊行さん/宇田川和樹さん/天野渉さん [日本]

・『デジタルシャーマン・プロジェクト』(ロボットアプリケーション) 市原えつこさん[日本]

 

新人賞

・『RADIX | ORGANISM / APPARATUS』(プロジェクションマッピングスカルプチャー) Marcel BUECKNERさん / Tim HEINZEさん / Richard OECKELさん / Lorenz POTTHASTさん / Moritz RICHARTZさん [ドイツ]

・『ObOrO』(キネティックインスタレーション) Ryo Kishiさん[日本]

・『岡崎体育「MUSIC VIDEO」』(ミュージックビデオ) 岡崎体育さん/寿司くんさん [日本]

大賞の『シン・ゴジラ』のコーナーには、〈ゴジラ〉の検討用デザイン画や、第2~第5形態の造型モデルなど、貴重な制作資料が展示されています。

優秀賞の『Pokémon GO』では、ゲームの背景内で記念写真を撮るコーナーを設置。

新人賞を受賞した、男性ソロアーティスト・岡崎体育さんの楽曲『MUSIC VIDEO』のミュージックビデオ(MV)も上映。MVでよく見る〈あるある〉演出が歌詞になっており、その歌詞に沿って岡崎さんが〈あるある〉をひたすら再現してゆくユニークな映像は、SNSでも大きな話題になりました。

 

エンターテインメント部門 受賞作品一覧

◇アニメーション部門

大賞

『君の名は。』(劇場アニメーション) 新海誠さん[日本]

 

優秀賞

・『Among the black waves』(短編アニメーション) Anna BUDANOVAさん[ロシア]

・『A Love Story』(短編アニメーション) Anushka Kishani NAANAYAKKARAさん[英国]

・『父を探して』(劇場アニメーション) Alê ABREUさん[ブラジル]

・『映画『聲の形』』(劇場アニメーション) 山田尚子さん[日本]

 

新人賞

・『Rebellious』(短編アニメーション) Arturo "Vonno" AMBRIZさん/Roy AMBRIZさん[メキシコ]

・『I Have Dreamed Of You So Much』(短編アニメーション) Emma VAKARELOVAさん[ブルガリア]

・『ムーム』(短編アニメーション) 堤大介さん[日本]/ロバート・コンドウさん[米国]

大賞の『君の名は。』コーナーでは、本編映像の一部を上映。背景美術の紹介も行われています。

優秀賞の映画『聲の形』からは、絵コンテレイアウト、原画などを展示。

新人賞受賞作品のひとつ『Rebellious』は、〈メキシコ革命〉を題材にしたストップモーション(コマ撮り)・アニメーション。こちらのコーナーでは、撮影に使用された人形を見ることができます。

アニメーション部門 受賞作品一覧

◇マンガ部門

大賞

『BLUE GIANT』 石塚真一さん[日本]

 

優秀賞

・『Sunny』 松本大洋さん[日本]

・『有害都市』 筒井哲也さん[日本]

・『未生 ミセン』 ユン・テホさん[韓国](訳:古川綾子さん/金承福さん)

・『総務部総務課山口六平太』 高井研一郎さん/原作:林律雄さん[日本]

 

新人賞

・『ヤスミーン』 畑優以さん[日本]

・『月に吠えらんねえ』 清家雪子さん[日本]

・『応天の門』 灰原薬さん[日本]

石塚真一さん

内覧会では、大賞の『BLUE GIANT』 コーナーで、作者の石塚真一さんがお出迎え。

「とても光栄な賞をいただきました。ありがとうございます。

このマンガは、JAZZを題材にしています。読者の皆さんの想像によって、頭の中で音を鳴らしていただいているという、非常にありがたい作品です。」と挨拶。

作品の展示では、セリフの無い回の原稿をセレクトしたそうです。

優秀賞の『Sunny』は、松本大洋さんの作品。こちらでは、第9話の原画が紹介されています。

新人賞を受賞した『応天の門』は、平安時代初期の京の都を舞台に、菅原道真と在原業平のダッグが怪事件に挑む歴史サスペンス・ストーリー。原画の紹介パネル下側に描かれた絵は、作者の灰原薬さんが設置作業中に描いたもので、こちらも必見です。

 

マンガ部門 受賞作品一覧

◇功労賞

■作曲家/編曲家/シンセサイザー・プログラマー

 松武秀樹さん

■昭和漫画館青虫 館長

 髙野行央さん

■電子楽器開発者

 梯郁太郎さん

■コンテンツ・マネージャー

 飯塚正夫さん

功労賞の展示ブロックでは、梯郁太郎さんの電子楽器や、松武秀樹さんのシンセサイザーの実機、髙野行央さんが収集した貸本漫画などが展示されています。

飯塚正夫さんは、練馬区にあるアニメーションスタジオ・虫プロダクションの出身。手塚治虫氏と共にアニメ制作における「バンクシステム」を考案。後に移籍したサンライズでは作品の制作資料を整理管理し、作品の版権監修も担い、アニメ作品の広報活動にも大きく貢献しました。こちらのコーナーでは、サンライズ時代の飯塚さんの席が再現されています。

 

功労賞 受賞者一覧

今回の展覧会では、一部を除いて撮影が可能です。

「第20回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」は、東京オペラシティタワー内東京オペラシティ アートギャラリーと、NTTインターコミュニケーション・センターで、9月28日(木)まで開催中。

周辺の施設でも関連イベントを展開しています。

(詳細は公式サイトをご覧ください)

 

「第20回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」公式ページ

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