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第7回「なぞなぞ?ことばあそび!!江戸の判じ絵と練馬の地口絵」展@ふるさと文化館

日本アニメのルーツ? 江戸の判じ絵&練馬の伝統文化地口絵を楽しもう!

※実際にはペットは入館できません。

日本でアニメや漫画が特異な発展進化をしてきた理由は様々ですが……一つには、江戸時代に流行した「判じ絵」や「地口絵」などの影響があったからではないでしょうか。
判じ絵とは「目で見るなぞなぞ」で、江戸期には出版物として広く流布されたり、朝に各家に判じ絵を投げ込んでおき後で解答を売りに来るなどと云う商売もあったとか。
地口絵は行灯に貼られた「駄洒落を描いた一コマ漫画」で、稲荷社などの祭りの場に飾られて楽しまれてきた伝統文化です。
これらユーモア溢れる絵が庶民の間に娯楽として定着し、漫画が親しまれる土壌を作り更にアニメへと発展していったのかもしれません。

そんなアニメのルーツとも言える判じ絵と地口絵の展覧会が、現在、練馬区立石神井公園ふるさと文化館で開催されています。
会場に入るとまず目の前に天井から反物が垂れ下がっておりますが、この柄も判じ絵になっていて江戸時代の浸透ぶりが窺えます。
それにしても展示されている判じ絵の数が膨大です!
「都内で百点を超える判じ絵が一堂に紹介されるのは四年ぶり」だそうですが……一つ一つジックリ解いてやろうと意気込んでも、現在では馴染みのない単語や事物もありますから、一日かけても無理かと思われます。
しかしそこは最先端の技術の専用アプリを使えば、タブレットPCやスマホで各コーナーの解説や解答が見られる様になっているので、ビックリポンです!
「なるほど!」や「それは苦しいよ~」と言いつつ、料理や野菜、道具類の名前、地名などが楽しみながら覚えられる見事な教育玩具の世界に浸ってみては如何でしょうか。
ちなみに江戸時代の刷り物の判じ絵は、裏面に答えが刷られているものもあったそうです。

そして地口絵のコーナーには、現在も練馬区内で地口絵師として活躍中の平田郡司氏の作品が展示されています。
行灯として光が発せられるだけに、地口絵の色調はとても鮮やかなので、是非この機会に現物を見て頂きたいですわ。

また館内の別のコーナーには練馬区にゆかりの方たちを中心とした『20人の漫画家が描いた練馬区にちなんだ判じ絵』も展示されています。 そこで、私も一枚、上のイラスト内に判じ絵を描いてみましたが、答えは分かりましたでしょうか?
正解は、展覧会情報の下段をご覧ください!

開催期間があと僅かですが、大充実の図録は会期終了後も販売されますので、御興味ある方は会期後も文化館でお求め頂ければ楽しめること請け合いです。

特別展「なぞなぞ?ことばあそび!! -江戸の判じ絵と練馬の地口絵-」

  • 会期 3月21日(月・振休)まで
    会場 練馬区立石神井公園ふるさと文化館
    〒177-0041 東京都練馬区石神井町5-12-16
    電話番号 03-3996-4060
    開館時間 9:00~18:00
    休館日 月曜日(月曜日が祝休日のときは、その直後の祝休日でない日)、年末年始(12月29日~1月3日)、臨時休館日
    入館料 常設展示 無料(※特別展観覧料は有料)
    交通案内
    ・西武池袋線 「石神井公園」駅 / 中央口 徒歩15分
    ・西武新宿線 「上井草」駅 / 南口 徒歩20分
    ・西武バス 「JA東京あおば」停留所 徒歩5分(荻14/石神井公園駅南口~上井草駅~荻窪駅)
    ・西武バス 「三宝寺池」停留所 徒歩2分(荻15/長久保~大泉学園駅南口~上井草駅~荻窪駅~阿佐ヶ谷駅)
    ・みどりバス 「JA東京あおば」停留所 徒歩5分(関町ルート/関町福祉園~上石神井駅~練馬高野台駅~順天堂練馬病院)


    詳しくは、展覧会情報(練馬区立石神井公園ふるさと文化館 公式サイト)をご覧ください。

判じ絵の正解は……
足の上半分「あ」×2「に」と名刺「めいし」×4「よん」で、「アニメーション」です。
く、苦しいですか~?

近藤ゆたか こんどうゆたか

 時代劇・特撮・アニメ、最近では海外ドラマも愛し、アジテーターとして漫画・イラスト・雑文を生業とする。
 1964年、東京の下町・墨田区に生まれ育ち、現在は妻(漫画家・粉味)や二匹の猫(姉・やまぶき、弟・こばん)と共に練馬区上石神井暮らしを満喫中。早稲田大学理工学部卒。
 『映画秘宝』『時代劇専門チャンネルガイド』などで連載を持ち、柳田理科雄氏の『空想科学読本』シリーズでは長年イラストを担当。また『大江戸ロケット』などの時代劇アニメでは時代劇監修も務める。
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