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4月4日(土)スタート! TVアニメ『イエスタデイをうたって』 先行上映会レポート

2020年03月12日

左から、前川涼子さん、藤原佳幸監督、小林親弘さん

去る2月15日、世田谷区の下北沢トリウッドにて、TVアニメ『イエスタデイをうたって』 先行上映会が開催されました。

この上映会では、藤原佳幸監督と、主人公・リクオ役の小林親弘さんによるトークイベントも実施。MCはカラスのカンスケの声を担当する前川涼子さんが務めました。


©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会

『イエスタデイをうたって』は、1998~2015年にビジネスジャンプ〜グランドジャンプで連載された、冬目景先生の同名マンガ作品が原作。2019年4月にTVアニメ化が発表され、話題になりました。

魚住陸生(リクオ/CV小林親弘さん)、野中晴(ハル/CV 宮本侑芽さん)、森ノ目榀子(CV花澤香菜さん)、早川浪(CV花江夏樹さん)の4人を中心に、恋愛や仕事、受験、家族、将来などの問題に直面しながら、未来に向けて少しずつ歩んでゆく物語です。

2020年4月4日(土)深夜1時30分より、テレビ朝日の新・深夜アニメ枠「NUMAnimation」で放送開始。AbemaTVでも、地上波同時・独占先行配信を行い、本編に続く配信限定エピソードの展開も決定。海外での配信も行われます。

アニメーション制作は、練馬区にスタジオを持つ〈動画工房〉が担当しています。

先行上映会が行われた下北沢は、『イエスタデイをうたって』の舞台の一つでもあり、「聖地」での開催となりました。
イベントは、第1話・2話の上映からスタート。
上映終了後には、客席から大きな拍手が上がり、藤原佳幸監督と小林親弘さんがステージへ登場しました。

今作への想い

藤原監督は高校生の頃からの原作ファン。「動画工房にアニメ化企画書が来ていたのをみて、『動いてるハルちゃんが見てみたい!やらせてほしい!』と立候補しました」と、監督に志願したきっかけを披露。

オーディションの前に原作を全部読んだというリクオ役の小林さんは、「この作品にしかないような空気感、世界感、本音を隠して生きている登場人物たちの人間くささに惹かれて、是非演じてみたいなと思いました。役が決まったときは、本当に嬉しかったです。皆さんと一緒にこの上映会で観て、自分が演じていることを忘れて『マンガの人たちが動いとる!』と感動しました」と話します。

藤原監督はオーディションについても言及。「リクオについては小林さんの声の生々しさが決め手でした。『この人、リクオやね!』と(笑) メインキャストの4人は、冬目先生からもOKということで、満場一致で決まりました。同じ方向を向いて作品を作っていけるという手ごたえを最初に感じられたのが、このオーディションでした」と振りかえります。

作品の魅力

藤原監督は、「まず『冬目先生の絵力』。そして、演出の魅力で言えば『キャラクター同士の緊張感』です」と、2つのポイントをアピール。

小林さんは、「『間』のリアルさですね。キャラクター同士のもやもやした関係性に、『不器用さ』とか『人間味』とかが出ています」と話します。そして「作品の魅力の話となると、このまま会場の皆さんと飲みにいきたいくらいですよ(笑)」と続け、会場の笑いを誘います。


©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会

原作を読んでいて感情移入していたキャラクターは?

藤原監督は「高校生の時にリアルタイムで読み始めた時は、『ハルちゃんかわいい!』(笑)。でも、アニメを作るのにあらためて読み直すと、『榀子が味わい深いな』と思いました」

小林さんは「最初は、リクオと榀子の関係に注目していたのですが、途中から『ハルがめっちゃかわいいな』と。 さらに読み進めるとまた榀子に(笑)」

 

お二人とも、観る人のその時の心境によって、『共感できるキャラクターやポイントが変わる』という作品だと話します。

客席からの質疑応答の時間も設けられました。

演出や演技でこだわった点を問われた藤原監督は、「わかりやすく言うと、リクオのキョドり具合(笑) 不意に榀子と再会した時の、話しかけて良いのかな?というような緊張感などを上手く表現できたらなと、力を入れていました」と答えます。

 

ここでトークイベントはタイムアップ。

最後に藤原監督が、「この作品のキャッチコピーとして【愛とはなんぞや】が使われていますが、僕にとっての【愛】が『イエスタデイをうたって』という作品です!」と作品への想いを述べると、客席からは大きな拍手がおくられました。

この後、場所を移してメディア向けの囲み取材も行われました。


©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会

あらためて、1・2話を観た感想

小林さんは、トークイベントでも挙げた『間』について再度言及。「会話じゃないやり取りの時間や目線の動き、何気ないシーンの役者の呼吸や、風の音などの環境音などがとてもリアルです。いろんな方に観ていただきたいですね」と語ります。

20年前が舞台の作品で、苦労した点

「出来る限りロケハンに行って、写真も撮って、調べられるところは調べて準備しました。風景が変わったところも、冬目先生から当時の話を聞き、舞台を再現したんです」と藤原監督。美術についても、他の作品よりもレタッチを多くしてもらったり、地味になりすぎないように色を足してもらったそうです。

 

リクオの役作りについて

小林さんは、演じる際には『そのキャラクターが、そこで生きているように』と心がけているそうです。

その上で、「『イエスタデイをうたって』で難しかったのは、キャラクターが感情をストレートに出さないところです」と話します。「演技プランを準備していても、相手の話し方の強弱一つで、プランがひっくり返ってしまう。これはもう収録で勝負するしかない。現場で相手の横に立って、このキャラクターがどんなことを考えているのだろうと思いながら演じていました。その場で生まれた空気感が上手く作品に反映していればと思います」と、緊張した収録の様子も披露してくれました。

ファンへのメッセージ

小林さん「リクオを演じられて良かったです。そして、花江君、花澤さん、侑芽ちゃん、この人たちじゃなかったら出なかっただろうなって空気感が出来ていると思います。こういう作品がまたやりたいなって思える時間でした」

 

藤原監督「制作にあたり、冬目先生に『面白かった』と思ってもらえる作品を作ろうとしました。そして、『自分の作品が拡張されたようだ』との言葉をいただけた。今日の上映会では一番濃いファンからの拍手という洗礼を受け、『作って良かったな』と、あらためて思いました。クオリティに関しては、最終話までしっかりとしたものを作っていますので、楽しんで観ていただけたらと思います」

TVアニメ『イエスタデイをうたって』は、2020年4月4日(土)深夜1時30分より、テレビ朝日の新・深夜アニメ枠「NUMAnimation」で放送開始。AbemaTVでも地上波同時配信と、配信限定エピソードの展開も決定しています。

詳細・最新情報は公式サイト、公式Twitterをご確認ください。


『イエスタデイをうたって』公式Twitter
『イエスタデイをうたって』公式サイト

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