トップ > アニメをもっと楽しもう > 練馬ほっと・キャスト > 第10回 選曲 宮葉勝行さん その2

アニメをもっと楽しもう

「アニメ・イチバンのまち 練馬区」ゆかりの方々にアニメと練馬の魅力をインタビュー!練馬ほっと・キャスト

練馬とアニメの関係を、クリエイターや関係者のトークで紹介するインターネットラジオ番組「練馬ほっとキャスト」。
このコーナーでは、練馬にゆかりのあるアニメ関係者などにインタビューし、ご本人の生の声で、作品や練馬の魅力を語っていただきます。

番組の音楽はピアニストの野上朝生さん、番組進行は練馬アニメーションサイト編集の山本・岩澤が担当いたします。

第10回 選曲 宮葉勝行さん その2

前回に引き続き、第10回は「特撮篇」をお届けします。ゲストは東映の「スーパー戦隊シリーズ」で選曲とMAを担当されている、宮葉勝行さんです。宮葉さんは1991(平成3)年放送の「鳥人戦隊ジェットマン」から、現在放送中の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」に至るまで、24年にわたり「スーパー戦隊シリーズ」の選曲を担当されてきました。今回は、これまで携わった「スーパー戦隊シリーズ」についてお話をうかがいます。

登場する作品名・人物名の解説

■「鳥人戦隊ジェットマン」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第15作目。1991年2月~1992年2月放送。全51話。
■「地球戦隊ファイブマン」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第14作目。1990年3月~1991年2月放送。全48話。
■石川孝(いしかわ たかし)
録音技師。「スーパー戦隊シリーズ」には第3作「バトルフィーバーJ」より「選曲」として参加。第11作「光戦隊マスクマン」から第24作「未来戦隊タイムレンジャー」まで「録音」を担当。宮葉氏にとっては師匠。
■テレシネ
フィルムに写っているものをビデオに変換すること。
■ヴュワー
フィルムに写っているものを見るための装置。手回しでリールを回転させると画面に動く映像が映る。手回しなので速度を調整しやすく、動きを確認したり編集すべきポイントをチェックしたりする際に使用する。
■ダビング
ここでは音の調整作業のこと。MAと同義。映画会社系(もともとはフィルム作業が基本の会社)ではダビングと呼ぶことが多い。
■プロツールス(Pro Tools)
音声調整作業に使用するコンピュータ用ソフト。現在の映像音響現場で最も一般的に使用されているもの。
■マルチトラック・レコーダー
録音用機材。複数の音源を別々に録音・再生することができ、それぞれの音の大きさなどを調整して一本化する作業などに使用される。
■6mmテープ
オープンリールのテープレコーダーと共に使用する録音用のテープ。手でリールを回しながら音の編集点を探り、専用のペンでテープに直接編集箇所を書き込んで、はさみ、カッター等で編集する。
■「超力戦隊オーレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第19作目。1995年3月~1996年2月放送。全48話。
■田﨑竜太(たさき りゅうた)
映画監督、テレビドラマ監督。「超力戦隊オーレンジャー」で監督デビュー。数多くの「スーパー戦隊シリーズ」作品「平成仮面ライダーシリーズ」作品を演出。また平成仮面ライダー初の劇場映画作品「仮面ライダーアギト PROJECT G4」を監督。ほかに「小さき勇者たち~ガメラ~」「仮面ライダーTHE NEXT」など
■「激走戦隊カーレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第20作目。1996年3月~1997年2月放送。全48話。
■「電磁戦隊メガレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第21作目。1997年2月~1998年2月放送。全51話。
■「星獣戦隊ギンガマン」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第22作目。1998年2月~1999年2月放送。全50話。
■パイロット(監督)
長期にわたるテレビシリーズの作品で、作品の方向性を決める監督。通常は第1話の監督がパイロット監督となる。
■「五星戦隊ダイレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第17作目。1993年2月~1994年2月放送。全50話。
■「忍者戦隊カクレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第18作目。1994年2月~1995年2月放送。全53話。
■「百獣戦隊ガオレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第25作目。2001年2月~2002年2月放送。全51話。
■ビデオ仕上げ
ここでは編集、テロップ挿入、合成、選曲など撮影以降に行われるポストプロダクション作業が、ビデオ映像をベースとして行われるようになったことを指す。
■ミキサー
ミキシングを担当する技術者のこと。
■「爆竜戦隊アバレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第27作目。2003年2月~2004年2月放送。全50話。
■録音
「侍戦隊シンケンジャー」より前はスタジオでのアフレコ録音を担当する宮葉氏が「録音」としてクレジットされた。「シンケンジャー」以降は、現場の録音技師が「録音」としてクレジットされている。
■「美少女戦士セーラームーン」(実写版)
東映制作の少女向け特撮ドラマ。2003年10月~2004年9月放送。全49話。アニメ化もされ大ヒットシリーズとなった武内直子原作の漫画作品の実写ドラマ化。パイロットは田﨑竜太監督。
■渡辺典夫(わたなべ のりお)
録音技師。「スーパー戦隊シリーズ」第25作「爆竜戦隊アバレンジャー」の「録音」を担当。シリーズ途中で「美少女戦士セーラームーン」(実写版)を担当することになり、宮葉氏が引き継ぐことになった。
■整音
録音されたセリフに入っている雑音(ノイズ)を消したり、音質や音量を調整したりして、映像につける音として整えること。
■「侍戦隊シンケンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第33作目。2009年2月~2010年2月放送。全49話。
■シンクロ(同時録音)
撮影時に音声や周囲の音を同時に録音すること。
■イコライザー
音響機器。周波数ごとの音量を調整する。いわゆる「低音を増強する」「高音をカットする」などを行う装置。
■スーツアクター
ヒーローや敵怪獣など人間以外の姿のスーツ(着ぐるみ)を着て演技する役者のこと。キレの良いアクションを見せ、危険なスタントもこなし、また動作だけでキャラクターを表現する、身体能力の高いプロたち。
■「宇宙海賊キャプテンハーロック」
練馬区在住のマンガ家・松本零士の作品。何度も映像化されているが、ここでは1978年3月~79年2月まで全42話が放送されたアニメ版(東映動画制作)を指す。
■「超人機メタルダー」
東映制作の特撮アクションドラマ。「メタルヒーローシリーズ」の第6作。1987年3月~1988年1月放送。全39話。
■横山菁児(よこやま せいじ)
作曲家。TV番組やアニメ作品の劇伴(映像に付随する音楽)を数多く手掛ける。アニメ作品「宇宙海賊キャプテンハーロック」「聖闘士星矢」特撮作品「メガロマン」「超人機メタルダー」など。
■飯塚昭三(いいづか しょうぞう)
声優。芸歴45年を超える大ベテラン。「人造人間キカイダー」では主人公の宿敵・ハカイダー、「超人バロム・1」では悪の首領・ドルゲなど、数々の役を印象的に演じる。
■水木一郎(みずき いちろう)
歌手。主としてアニメ主題歌、特撮主題歌を歌唱する。アニメ作品「マジンガーZ」「バビル2世」「宇宙海賊キャプテンハーロック」特撮作品「超人バロム・1」「ロボット刑事」など。最近の「スーパー戦隊シリーズ」では挿入歌を担当することも多い。
■「忍風戦隊ハリケンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第26作目。2002年2月~2003年2月放送。全51話。
■「魔法戦隊マジレンジャー」
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第29作目。2005年2月~2006年2月放送。全49話。
■東條昭平(とうじょう しょうへい)
監督。日大芸術学部卒。円谷プロ制作「帰ってきたウルトラマン」で異色作「怪獣使いと少年」を演出し、大きな反響を呼んだ。「スーパー戦隊シリーズ」第5作「太陽戦隊サンバルカン」より東映の特撮アクションドラマの演出を担当。「スーパー戦隊シリーズ」では歴代で2番目に多い215エピソードを担当した。
■「帰ってきたウルトラマン」
円谷プロダクション制作の特撮ドラマ。1971年4月~72年3月放送。全51話。
■「怪獣使いと少年」
「帰ってきたウルトラマン」第33話。脚本・上原正三、監督・東條昭平。「宇宙人」として近隣住民から迫害される少年と彼を庇護する老人をめぐる悲話。沖縄出身の上原氏が「差別」への問題意識を作品化したと言われている。東條監督による、ただならぬ雰囲気に溢れた演出と悲劇的な展開が、強烈なインパクトを残した。
■「ウルトラマン」(シリーズ)
1966年放送の「ウルトラQ」「ウルトラマン」を始祖とする一連の特撮ドラマ。円谷プロダクション制作。2015年12月現在「ウルトラマン列伝」という番組の中で最新作「ウルトラマンX」を放送中。
■「仮面ライダー」(シリーズ)
1971年放送の「仮面ライダー」を始祖とする一連の特撮アクションドラマ。東映制作。2015年12月現在、最新作「仮面ライダーゴースト」が放送中である。
■「ゴジラ」(シリーズ)
1954年公開の「ゴジラ」を始祖とする一連の特撮映画。東宝制作。2016年夏に庵野秀明総監督、樋口真嗣監督による最新作「シン・ゴジラ」が公開される予定。
■「ガメラ」(シリーズ)
1965年公開の「ガメラ」を始祖とする一連の特撮映画。大映(現:KADOKAWA)制作。1995年~99年に制作された“平成ガメラシリーズ”3作は、映像業界に強烈なインパクトを与えた。本年はガメラ誕生50周年にあたり石井克人監督によるプロモーション映像が公開された。
■ケンちゃんシリーズ
1969年から1982年にかけて作られた子ども向けドラマ。国際放映制作。先行するシリーズにチャコちゃんシリーズ(1962年~1969年)がある。ケンちゃんは、チャコちゃんシリーズ5作目「チャコねえちゃん」(1967年~68年)からチャコの弟として登場。
■「刑事くん」
1971年から1976年にかけて、全5部が制作された刑事ドラマ。東映制作。桜木健一が第4部まで主演。第5部は星正人が主演となった。
■メディアミックス
ここでは、テレビ番組の放送と連動して、雑誌などで特集記事が組まれたり、原作もしくはコミカライズ版の連載を行ったり、同時展開で番組と雑誌など複数のメディアでコンテンツをもりあげること。
■「テレビマガジン」
講談社発行の子ども向けテレビ情報誌。1971年創刊。当初の中心コンテンツは「仮面ライダー」。そこに「マジンガーZ」が加わり、両コンテンツとも誌面と密接に関わる展開を行った。
■「週刊少年サンデー」
小学館発行の週刊少年マンガ雑誌。1959年創刊。かつては「キャプテンウルトラ」「ジャイアントロボ」「キャプテンスカーレット」「人造人間キカイダー」「ウルトラマンタロウ」など特撮作品の原作マンガもしくはコミカライズ版の連載も行っていた。
■「週刊少年マガジン」
講談社発行の週刊少年マンガ雑誌。1959年創刊。かつては「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「仮面ライダー」「ロボット刑事」「愛の戦士レインボーマン」など特撮作品の原作マンガもしくはコミカライズ版の連載も行っていた。
■コミカライズ
映像作品を基にしたマンガ化作品のこと。作品によっては映像作品と共に企画が動き出すため、原作なのかコミカライズなのか峻別しにくい場合もある。
■石川賢(いしかわ けん)
マンガ家。マンガ家永井豪のアシスタントとしてダイナミック・プロに入社。「ゲッターロボ」など非常にインパクトの強い作品を残す。円谷プロ制作の特撮ドラマ「ウルトラマンタロウ」のコミカライズを「少年サンデー」で展開。番組とはかけ離れた独自の展開で読者を驚愕させた。
  • この記事をシェアしてね!

  • 練馬アニメーションサイトをフォロー!

ピックアップ!

練馬アニメカーニバル2019

最新記事
2024.04.17アニメニュース5/19(日)《アニメプロジェクトin大泉2024》イベント内容を掲載しました!
2024.03.13アニメニュース5/19(日)《アニメプロジェクトin大泉2024》を開催します!
2023.12.07アニメニュース2024年版≪ねり丸年賀状≫デザインを公開しました!
2023.09.19アニメニュース「映像∞文化のまち ねりま」にて【TOPICS】「東映東京撮影所の<いま> ~東映東京撮影所所長・木次谷良助氏が語る~」が公開されました!
2023.08.06アニメニュース《アニメプロジェクトin大泉2023》開催報告を公開しました!
ページトップへ