アニメニュース
六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで、『機動戦士ガンダム展』開催中!
2015年08月17日
1979年にTVアニメとして誕生した『機動戦士ガンダム』。近未来のリアルなSF設定やモビルスーツ(MS)と呼ばれるロボットを兵器として投入する戦争、重厚な人間ドラマは観る者を釘付けにし、日本のアニメ史上に残る名作となりました。放送から35年が経った現在でも新作が作り続けられ、その歴史の中で生み出された映像作品は40作を超えます。そんなガンダムの魅力を解き明かす展覧会『機動戦士ガンダム展』が、港区六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中です。
富野喜幸(現・富野由悠季)総監督による企画段階のメモやイメージイラスト、美術監督・中村光毅氏による美術設定、キャラクターデザインを手がけ、アニメーション・ディレクターとしても活躍した安彦良和氏が描いたレイアウト原画の数々、メカニックデザイナー大河原邦男氏による、ガンガムやザクをはじめとするMSを中心とした設定画など、作品の魅力を紹介する1000点に及ぶ制作資料を一挙公開しています。
会場に入ると、まずは入れ替え制のシアターが待ち受けます。シアター内はホワイトベースのメインブリッジを模した作りになっており、大気圏突入を巡る戦いを描いた約5分の新作映像を上映。ブリッジからの主観で展開する内容で、アムロが乗るガンダムとザクの戦いや、ブライト、セイラ、ミライといったキャラクターと共に、ホワイトベースのクルーになったような臨場感を体感できる作品になっています。
上左・最初期設定:アムロ・レイのラフデザイン 上右・最初期設定:シャア・アズナブルのラフデザイン 安彦良和、1978年 下・準決定稿:ホワイトベース 大河原邦男、1978年
シアターを出ると制作資料の展示が始まります。最初の企画書から『機動戦士ガンダム』として制作決定するまでの変遷や、キャラクター造形、モビルスーツをはじめとするメカのラフデザインやイメージイラスト等の貴重な資料を紹介されています。
上・美術ボード:スペース・コロニー・サイド7 中村光毅、1979年頃 下・展示室(大阪展より)
「ガンダム」の世界観では重要な役割を持つスペースコロニーをはじめとする近未来の宇宙の姿も、膨大な設定画や美術ボードで展示。天井には、地球と月とスペースコロニーの位置を示す模型が吊るされ、視覚的にもわかりやすく解説しています。
そして圧巻なのがアニメーション・ディレクターをつとめた安彦氏が手がけた約500点のレイアウト原画です。ストーリーの流れに沿って展示されており、そのレイアウトが使われた映像も、一部紹介されています。
大河原氏によるモビルスーツの設定画やイラストを紹介するコーナーでは、MS同士の戦いをプラモデルで再現したジオラマの展示も。そして目玉となるのが実物大のガンダムの頭部です。物語終盤のア・バオア・クーの戦いで失われたガンダムの頭部はどうなったのか?をコンセプトに作られており、半壊しながらも点滅する「目」がとても印象的でした。
この他、OVA最新作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の製作資料の展示や、これまでに作られてきたガンダムシリーズを紹介するプロジェクションマッピング、展示会限定グッズの販売も行われています。併設のカフェでは、昨年の大阪会場での「ガンプラ大作戦」で来場者が制作した1000体のガンプラが展示されていました。
先に紹介した、上野の森美術館で開催中の「メカニックデザイナー 大河原邦男展」とのコラボ企画等も展開しています。
「機動戦士ガンダム展」は、9月27日(日)まで、六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで開催中です。
機動戦士ガンダム展
場所:森アーツセンターギャラリー
(港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:9月27日(日)まで※会期中無休
開場時間:10:00~20:00(入館は19:00まで)
入場料:一般・大学生2000円、中高生1500円、4歳~小学生800円
※詳細は公式サイト参照
アクセス:東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口(コンコース直結)
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3出口徒歩4分
都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7出口徒歩5分
東京メトロ南北線「麻布十番駅」4出口徒歩8分
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」5出口徒歩10分
機動戦士ガンダム展 公式サイト
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