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杉並アニメーションミュージアムで、「今 敏 回顧展2014」が1月25日(日)まで開催中!
2015年01月15日
©KON'STONE,Inc. ©1997 MADHOUSE ©2001 千年女優製作委員会 ©2003 今 敏・マッドハウス / 東京ゴッドファーザーズ製作委員会 ©今 敏・マッドハウス / 「妄想代理人」製作委員会 ©2007 MADHOUSE / Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc. ©2007 Satoshi Kon・MADHOUSE / NHK ©MADHOUSE / KON'STONE,Inc.
杉並区上荻の杉並アニメーションミュージアムで、「今 敏(こん さとし) 回顧展2014」を今月25日(日)まで開催中です。
今 敏監督は、1998年公開のアニメーション映画『パーフェクトブルー』で監督デビュー。
続いて『千年女優』『パプリカ』などを手掛け、日本のみならず、海外でも高く評価されています。多くのファンから新作を待ち望まれていましたが、2010年に46歳の若さで急逝されました。
そんな今 敏監督の作品を振り返り、改めて紹介しようと企画されたのが、「今 敏 回顧展2014」です。
展示コーナーは、今 敏監督の紹介及び学生時代から漫画家時代までと、アニメーション監督時代の2つに分かれています。
まず最初に目に入るのは、今 敏監督が生前愛用していた道具の数々。自分で扱いやすいように改造し使い込まれた丸ペンや筆記用具の数々、作画参考用の写真を撮影していたカメラや、好きな落語を聞いていたという携帯音楽プレーヤーなどが展示されています。
続いて武蔵野美術大学在学中に手がけた油絵などの作品や、漫画家時代に手がけた「キンチョーの夏」、「海帰線」、「お客様」、「セラフィム 2億6661万3336の翼」、「OPUS」といった作品が多数展示されています。
特に、漫画の生原稿が素晴らしく、この後のアニメ作品でも生かされる圧倒的な画力や緻密な描写などに驚かされます。
アニメーション作品の展示コーナーでは、監督デビュー作の『パーフェクトブルー』から始まり、『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』、初TV作品『妄想代理人』、『パプリカ』、遺作となった短編作品『オハヨウ』、準備中だった『夢みる機械』までの監督作品を、ポスターやセル画、原画や画コンテ、設定資料や映像などと共に紹介しています。
両コーナーとも、各作品には、過去に出版された書籍などから今 敏監督のコメントが引用されており、それぞれに込められた作品に対する解説も見どころの一つです。
この他、併設されているアニメシアターでは、16~18日、20日、22日、24日、25日に『妄想代理人』第1話。24日に『千年女優』の上映を予定しています。
「今 敏 回顧展2014」は1月25日(日)までとなっています。
会期終了まであとわずかですのでお早めに!
【今 敏プロフィール】
1985年、武蔵野美術大学在学中に『カーヴ』で漫画家デビュー。影響を受けていた大友克洋氏(「アキラ」等を手がけた漫画家・監督)のアシスタントも務める。
1990年に初単行本『海帰線』を出版。この年、大友克洋氏が原作・脚本・メカデザインを担当したアニメ映画『老人Z』に、美術設定としてアニメ制作に初参加。
以後『MEMORISE』、『機動警察パトレイバー2 the Movie』、『ジョジョの奇妙な冒険(OVA)』などの作品に関わる。1994年に『セラフィム 2億6661万3336の翼(押井守原作)』を連載開始。翌年には『OPUS』も連載するが2作品とも休載となり、最後の漫画作品になった。
1997年に初監督作品『パーフェクトブルー』を制作。翌98年に公開され国内外で大きく評価される。その後『千年女優』(02)、『東京ゴッドファーザーズ』(03)が続けて公開され、2004年には初TV作品『妄想代理人』の総監督を務めた。2006年、念願だった筒井康隆原作『パプリカ』を公開。翌年、NHKアニ*クリ15で短編作品『オハヨウ』を発表。『夢みる機械』の制作に取りかかるが、2010年8月24日に膵臓癌の為永眠。享年46歳。
今 敏 回顧展2014
場所:杉並アニメーションミュージアム
住所:東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階
開館時間:10:00 - 18:00 ※最終入館17:30
※企画展最終日の1月25日(日)は16時閉館です。
休館日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌平日)
入館料:無料
杉並アニメーションミュージアム
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