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「天野喜孝展 進化するファンタジー」有楽町朝日ギャラリーで開催中!
2016年02月02日
TVアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』や『タイムボカン』をはじめ、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズなど、イマジネーション溢れるキャラクターデザインで多くの人を惹きつけて来た、キャラクターデザイナー 天野喜孝さん。画家、イラストレーター、装幀家としても活躍し、舞台美術や衣装デザインも手掛けられています。
海外からも高い評価を受ける、天野さんの作品100点以上を集めた展覧会が、千代田区の有楽町マリオン11階 朝日ギャラリーで開催中です。
天野さんは、1967年に15歳でタツノコプロダクションに入社します。当時の吉田竜夫社長のもとで、『昆虫物語みなしごハッチ』『新造人間キャシャーン』等にキャラクターデザインに参加。1975年の『宇宙の騎士テッカマン』『タイムボカン』(以降のシリーズも含む)ではメインのキャラクターデザインを務め、数々のキャラクターを生み出しました。この他にも多数のタツノコプロ作品に参加しています。
この時代に手がけたキャラクターは天野作品の原点であり、天野さんは今なお、彼らをモチーフとした作品を描き続けています。最初のコーナーでは、そのキャラクターたちを描いた作品が展示しています。
『ヤッターマン』のアイちゃんやドロンジョ、『ガッチャマン』の健やジョー、テッカマンやキャシャーンなど、天野さん独特のタッチで描かれた作品の数々は、アニメとはまた違うイメージで魅せてくれます。
1987年には、ゲーム『ファイナルファンタジー(FF)』にキャラクターデザインとして参加。ゲームの世界観を描いたイメージイラストや、パッケージイラストも天野さんによるものでした。以降、キャラクターデザインは「VI」までと「IX」を担当。イメージイラストはシリーズ全作を手がけていています。1作目から四半世紀を超えた今も世界中から愛され続ける『FF』での天野さんの仕事は、後続世代のデザイナーや漫画家たちにも強い影響を与えました。今回は『FF』全シリーズから天野さんが手がけた原画を、ゲームパッケージと共に紹介。展示スペースに並ぶ原画は本展覧会最大のボリュームで、その数と原画の持つ迫力に圧倒されます。
2002年に天野さんは、野菜をモチーフにしたキャラクターが活躍する画集『N.Y.SALAD ニューヨーク・サラダ』を発表。NHKで『やさいのようせい N.Y.SALAD』としてアニメ化もされました。このコーナーには装幀画やイメージボードの他、アニメ映像も紹介されています。
2009年に制作され、本展覧で一番大きな作品『Alice』と、2012年制作の「カラフルでポップな『Candy Girl』は、アルミパネルにアクリル絵具と自動車用塗料を使って描かれています。平面を活かした描写と鮮やかな色彩という、天野さんの自由な表現に驚かされます。また、2009年にパリ・オペラ座で初披露された、初めての彫像「EVE(イヴ)」も並んでおり、アーティスト・天野喜孝の最新作品を知ることの出来るコーナーになっています。
今年1月に急逝した伝説のロックスター、デヴィド・ボウイをイメージして描かれた作品4点も展示。2004年にアメリカのファッション誌の依頼で描かれたもので、その死を悼み急遽出展が決まりました。天野さんのタッチで描かれたD・ボウイは、図録にも収録されていない貴重な作品。こちらも必見です。
ヤッターマン 1980年代制作
「天野喜孝展 進化するファンタジー」
開催期間/3月8日(火)まで ※期間中無休
観覧時間/11:00~20:00まで(最終入場19:30)
開催場所/有楽町朝日ギャラリー(有楽町マリオン11F)
観覧料/一般1,000円、大学生900円、高校・65歳以上800円(税込)
※中学生以下無料
※団体料金あり(公式サイト参照)
※身体障害者等割引は当日料金の半額
お問合せ /03-5777-8600 ハローダイヤル(全日/8:00~22:00)
「天野喜孝展 進化するファンタジー」公式サイト
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